第8話 土地の加護①
オロチューが仲間になり、4日目の朝を迎える。モフモフとスベスベの2種類の気持ち良さで目が覚める。目覚ましよりダントツ気持ちの良い目覚めだ。
「今日は、みんなでこの森の散策を再開しようと思う。新たなスキルも検証したいしな。」
ラポーラは新たなスキル【土地の加護】を検証したいと思っていた。創造魔法に関しては新たな検証を寝る直前までしたのである程度は理解できた。
・希少金属は銀よりも高価な金属
・金属には宝石も含まれていて、創造できない
・金属が創造できても硬貨や紙幣のお金は創造できない
・金属の武器が創造可能
・削除しない限り今の所は消える事はない
・細かな装飾は今のレベル?では不可能
以上だが、まだ検証不足な所もあるかもしれない。金属を混ぜたりなどは知識不足のため街へ行き図書館でもあれは入り浸りたい。
ラポーラはラノベを図書館の静かな所でゆっくりと読むことが好きだったので、異世界にも図書館があればいいなと考えている。
朝食を終えてラポーラ達は家を出た。今回は家をアイテムボックスに入れてみた。すると一つのマスに家丸ごと入れる事が出来た。
ラポーラはアイテムボックスをいっぱいにする事は難しいなと感じ、散策と同時に毎夜創造魔法で様々なものを作りアイテムボックスに保存して行くのを日課にしようと決めた。今埋まっているアイテムボックスは50もないから、まだまだ色々な種類が収納可能だ。
採取をしながら散策をしていると、オロチューが何かを見つけたようだ。しばらく行くと、二匹が争っている。何が理由とかはわからないがどちらも同じ強さでどちらも傷ついている。
オロチューはキュービーにシャーシャーと言うと一緒に二匹の方に走っていき、躊躇なく小さな方の二足歩行の魔獣?を倒した。大きな魔獣?は何か吠えて離れて行った。
ラポーラは何かわからなかった。とりあえずアイテムボックスにその討伐したのを入れると、【魔物スナーガ 魔石】【魔物スナーガソード】とアイテムボックスに書かれた。他の身体部分はなくなったみたいだ。スナーガはラノベで異世界の中でよく出てくる、すらいの次によく討伐する魔物ににている。
その後も同じようにオロチューがキュービーに指示して討伐する事が何度も見られた。ラポーラは討伐された魔物を見ても申し訳ないと言う感情はなかったのが不思議であった。
何度もオロチューの行動を見た事でラポーラはある一つの仮説を出した。
オロチューの行動が何かのスキルによるものであり、私の感情もオロチューのスキルのお陰なのではないのかという事だ。
ラポーラは次のオロチューの行動をよりしっかりと確認した。
今回は1頭の魔物に対して5頭の魔物が攻撃している状況だ。ラポーラは先入観なしでスキルの事を考えながら、集中した。オロチューはキュービーに何か伝え、1匹の方へ攻撃を開始して、しばらくして討伐を成功させる。その後は5匹に何もされず討伐した魔物を咥えて戻ってくる。
集中して見た事でラポーラはいつもと違う光景を見る事ができた。ラポーラは見た事を整理してみる。
・魔物を見るとぼんやりと赤と青にのオーラが魔物から出ている
・1頭の方が赤で、5頭の方が青
・赤は嫌な感じで、青は普通
・オロチューとキュービーは青
・赤の方を討伐
・青は何もしないで離れていく
その事からラポーラは善悪を色で見れるのが土地の加護の力ではないかと推測した。まだ決定的ではないので。今後もチェックが必要であると考えた。
ラポーラは何事にも決めつけはせず、何度もPDCAサイクルを繰り返す。それが、ラポーラの中身安田のよりよい支援をするためにという前世からのこだわりであった。
これが若い人には面倒や頭が硬い、厳しいなど思われていたのは安田は知らない。知ってても、利用者の最善の利益のためには信念は曲げるつもりはないので関係ないだろう。
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