挿話 オロチュー目線

 ソーシャラ森の中心。魔獣でも寄り付かない場所でオロチューはトグロを巻いていた。


『どうして、自分だけでこの森を守らないといけないんだよ。』



 オロチューはこの前に父親から…

「俺はもうこの森を護る事はやめる。他の森に可愛いジョカーがいるから、このソーシャラ森はオロチューお前に任せる。ま、この森に来る怖いもの知らずな奴なんか来ないから一つ頭のお前でもやって行けるさ。じゃーよろしくな。



 そんな感じで8個の頭と8本のしっぽをフリフリさせて父親はソーシャラ森から出ていった事を振り返り、不貞腐れていた。



 色々と考えている時ににいきなり、神獣を連れた人族の小さい奴がいきなり襲ってきた。父親の嘘つきと思いながら反撃したが、呆気なく刺されてその後記憶がなくなってしまった。



 目が覚めると、その人間族に抱かれていた。びっくりして襲おうとしたが、手当てしたり、食べ物を食べさせたり、色々としてくれた事が頭に入って来た。その記憶から気がつけばオロチューはその人族の顔を舐めていた。



人族が起き、オロチューに触れた瞬間、その人族と繋がった感じがし、その人族の感情がわかるようになった。



 オロチューはその人族は自己紹介でラポーラとわかり、ラポーラとソーシャラ森の中だけではあるが一緒にいたいと思った。襲われたのは仕方ない事だと思い、ラポーラの優しさが伝わったからである。



 神獣のキュービーはソーシャラ森に入って来た時から知ってはいたが、特には気にしていなかったので襲撃の反応が出来なかった。



 キュービーとは同志となり、ラポーラが何か考え事を長い間している時に我をキュービーの案内で襲撃し、倒してしまった事をラポーラが悔やんでしまった感情を受けた事を話し、申し訳なかったと話してくれた。


オロチューはもう気にしてない事と、目を覚まして自己紹介の時にキュービーがエサと同時に「申し訳なかった。これからよろしくお願いします。」

と言ってくれた事で十分で、ラポーラもキュービーには何も思ってないよと伝えた。


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