第7話 介抱
異世界に来て3日目の朝。今日もモフモフで目が覚めるという幸せな時間。朝ごはんはまだまだアイテムボックスの中に神様からもらったものがたくさんあるのでまだ自炊はせずに済んでいる。
そういえば蛇型の魔獣はどうなっただろう。ラポーラは蛇型の魔獣のところに様子を見に行く。とりあえず夜中に襲われないように創造魔法で囲い(檻?)を作ってそこに寝かせていた。食べ物や水も置いていたがそのままであった。生きてはいるようなので、傷口を確認しさてみる。
包帯を剥がすと傷口はほとんど塞がってる。もう一度薬草をつけて包帯を巻いておく。栄養は摂った方がいいと思うので、魔物の肉と薬草、水で流動食をつくり、口に流し込む。
「今日も散策する予定だったけど、散歩くらいにして、後はゆっくりとヘビ君を介抱してやろうと思うが、キュービーはそれでいいかな?」
朝食を食べながらラポーラはキュービーに話しかける。キュービーはしっぽを振って答えている。
朝食後、ある程度の薬草や果物などを散歩しながらアイテムボックスに入れていき家に戻りヘビ君の介抱に向かう。
ベビ君は体長1メートルくらいでラポーラと30cmくらいしか変わらない大きさだ。ラポーラは作っていた流動食をゆっくりと食べさしながら様子を見ている。色は白色のきれいなヘビ柄で、前世では幸福の白蛇とか言われそうな感じである。
しばらくヘビ君を膝枕して、ラポーラも居眠りしているとチロチロと頬を舐められている感触で目が覚める。起きるとヘビ君が目を覚ましてラポーラの事を舐めていた。
「目が覚めたんだね。治って良かった。いきなり襲ってごめんね。」
ヘビ君にラポーラが言いながら、ヘビ君を触ると…
【ラポーラの要件が満たされました。オロチュー(幼体)と仲良くなりますか。 ハイ・イイエ】
あっ、これはキュービーと時と同じ福祉力スキルのラポールだ。自分はオロチューに対して酷いことをしたのに信頼してくれるなんて、なんて心の広いヘビ君なんだろう。
ラポーラは[ハイ]を押す。
【オロチューと仲良くなりました。オロチューとお互い助け合う事ができるようになりました。】
「オロチュー。私はラポーラ。酷いことしたのに信頼してくれてありがとう。これからよろしくね。」
ラポーラはオロチューに挨拶しながら包帯を外して行く。傷口はなくなりきれいな白いヘビ柄に戻っていた。オロチューは嬉しそうに腕に絡まってきていた。
「オロチュー、紹介するね。一緒に暮らしているキュービーだよ。これからも一緒だから仲良くね。」
ラポーラはオロチューにキュービーを紹介する。キュービーは外で狩をしていたようでたくさんのリシュをオロチューの前に渡して何か小さく吠えていた。
「キュービー優しな。オロチューのために狩して来てくれたのか。ありがとうな。」
ラポーラはキュービーにモフモフする。
オロチューもキュービーに対して、小さくシューシュー言っている。なんとなくの感じで上手くやっていけそうに感じた。
そんな感じで今日は新たな仲間ができた。
新たな仲間のオロチューもステータスを見ることが出来、ラポーラのステータスにも少し反映されていた。
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名前:オロチュー
種族:産神(ソーシャラ森)
年齢:6歳(幼体)
レベル:計測不能
体力:∞
魔力:∞
スキル:特定不能
その他:ラポーラと仲良し、キュービーと同志
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名前:ラポーラ
年齢:7
種族:人族
性別:男
レベル:45
体力:150+190
力:150+190
魔力:100+900
知力:4800+500
能力:創造魔法(生物、希少金属以外)、福祉力Ⅱ、異世界知識Ⅱ
スキル:アイテムボックス(145)、土地の加護、採取、鑑定、解体、戦闘(剣術、防御)
その他:2種族と仲良し[2種族と仲良しの間は2種族の力、スキルがステータスに反映されます。]
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オロチューはソーシャラ森と言う場所の産神らしい。産神と言う事はここがソーシャラ森と言う所なのか。もしかして一緒に街とかには行けないかもな。名前から推測すると前世の頭が何個もある大きなヘビを思い出すけど、オロチューは首は一つだしな。そういえばキュービーの時も同じような感じだったな。
ラポーラのステータスの方は、キュービーの時のようにオロチューのステータスが反映されていた。レベルもキュービーの時と同じく上がってるな。他には創造魔法で使えるものが増えている事と、スキルが増えている事が主な変化である。
創造魔法では金属が希少金属以外になっているので、どこまで使えるかまた検証が必要だ。スキルは土地の加護が増えている。これはオロチューのスキルが反映されたと思うが、どんなものかはわからない。他にもスキルは増えているが、今日の散策で経験した事がスキルに反映されたようである。今後も経験する事でスキルが増えるのであれば検証が必要だなと考える。
その近くで、また何か考えてるよと呆れて寝てるフリをしているキュービーと、何も考えずキュービーからもらったリシュを丸呑みしているオロチューであった。
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