アサガオ(朝顔);Ipomoea nil
「朝顔」という名が使われるようになったのは平安時代からで、「朝に咲く美しい花」という意味で「朝の
アサガオの種類は非常に多く、種類によって雰囲気や特徴なども違います。主に日本朝顔と西洋朝顔、変化朝顔の3タイプがあり、開花時期などもそれぞれ異なります。日本朝顔は七月中旬~十月頃に見頃を迎えます。葉は三つに分かれていて、葉裏にうぶ毛が生えています。西洋朝顔の開花時期は九~十月頃です。葉はハート形で、うぶ毛は生えていません。発芽後の双葉に深い切れ込みがあるのも特徴です。変化朝顔とは、遺伝子の突然変異によって多種多様な色や形の花や葉をつけるアサガオのことです。
観賞用の園芸植物として栽培されるようになったのは江戸時代からで、品種改良されて独自の発展を遂げ、それが明治時代以降も続いている「古典園芸植物」です。大きな花の「大輪アサガオ」や、葉や花がユニークに変化した「変化アサガオ」が大流行しました。つる性の一年草で、あんどん仕立てやつるを長く伸ばしてカーテンのように仕立てる方法が代表的ですが、つるが伸びない
下町の夏の風物詩とも知られ、天明期を代表する文人・狂歌師、
朝顔は万葉集の頃から親しまれ、多くの歌人、俳人たちに詠まれています。
君来ずば誰に見せまし我が宿の垣根に咲ける朝顔の花 詠み人しらず
しののめの別れの露を契りおきてかたみとどめぬ 朝顔の花 藤原定家
はかなくて過ぎにしかたを思ふにも今もさこそは 朝顔の露 西行
風来り白き朝顔ゆらぐなりこだまが持てるくちびるのごと 与謝野晶子
朝顔や今に咲くらん空の色 夏目漱石
朝顔や鉢に余れる蔓の丈 芥川龍之介
あさがほの日々とめどなく咲くはかな 久保田万太郎
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます