アサ(麻);Cannabis sativa
アサの学名のうち Cannabis という属名について は,ギリシャ語の「kanna」を語源としていて、
高さ1~3m。茎は四角柱で細毛がつきます。葉は掌状に三~九裂し、各片は細長く、先がとがり、縁には
このように有用なアサですが、葉や花序に向精神性の幻覚を起こさせる成分THC ( tetrahydrocannabinol )が含まれ、THCの乱用は、幻覚、妄想などの精神錯乱を起こし、知的機能低下や、生殖器官の異常などの障害も発生させるため、種子、成熟した茎を除き、量の大小、目的の如何を問わず、大麻取締法による規制の対象となっています。
尚、「麻の葉模様」は、大麻の葉に似ていることからその名が付いた日本の伝統文様。丈夫で成長が早いことから模様に「子どもの健やかな成長」の意味を込め、産着の定番のデザインとなっていますが、元々は鎌倉時代に仏教美術のデザインとして生み出され、仏像の着衣や仏教絵画に用いられたが、江戸時代に着物の柄として定着。人気の歌舞伎役者が麻の葉模様の衣装を着たことで流行し、着物だけでなく本の表紙や建具などのデザインにも応用されたと云われています。
『万葉集』にも麻の収穫の情景を詠んだものや麻糸、麻布にまつわる歌が多く収録されていて、その中の一首をご紹介します。
麻衣着ればなつかし紀伊の国の妹背の山に麻蒔く
(巻七・一一九五)
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