アガパンサス(紫君子蘭) ; Agapanthus africanus
アガパンサス(
梅雨時期から夏にかけて、光沢のある細長い葉が茂った株元からすっと花茎を伸ばします。開花前はネギ坊主のような形をしていますが、やがて皮が破けて先端に数十輪の花を放射状に開き、涼やかな美しい花を咲かせます。花色は紫、青紫、白などがあり、大株では花茎を何本も伸ばし、満開時はとても賑やかです。
学名の「Agapanthus(アガパンサス)」は、ギリシャ語で愛を意味する「agape」と花を意味する「anthos」が語源となり、愛らしい花の美しさからこの名前が付けられています。
アガパンサスはギリシャ神話で以下のような伝説が残されています。
最高神であるゼウスの妻、女神ヘラには、イリスという侍女がいました。ヘラは、イリスのことを凄く可愛がっていましたが、それはゼウスも同じで、しかもゼウスは主としてではなく、イリスに恋愛感情を抱いてしまったのです。ゼウスからの求愛に、妻のヘラの侍女であるイリスは困り果ててしまい、ヘラに相談することにしました。そしてイリスは「私をどこか遠くに行かせてください!」とヘラに頼みます。ヘラは願いを聞き入れて、神の酒をかけてイリスは虹の神となりました。そして、そのイリスにかかった酒が地上に落ちて咲いた花がアガパンサスとされています。
アガパンサスをしみじみとした余韻で詠った岡井隆さんの短歌をご紹介致します。
春のあとに夏の来るこそあはれなれアガパンサスの茎
岡井隆
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