第10話 ドキドキが止まらない

 竜胆君と音楽準備室で二人きり。

 私も頬が赤いと思うけど、竜胆君も瞳が潤んでる……?

 

「俺が鍵持ってるの秘密ね」


 二人の秘密。

 

「学校では話しかけないとか言ってたのにソッコーで約束やぶってごめん」


「ううん……あの、ありがとう」


「なんか俺、あれからさ……変で」


 私の頬に触れる指先。

 えっドキドキしちゃうよ。


「花那が他の男と……ましてや怯えさせられてるなんて考えるより先に動いてた」


「う、うん……」


「これからは俺が守るから。安心して」


 綺麗な声で、囁かれる。

 そんなの心臓が爆発しちゃうよ!

 大人気イケメン歌い手の彼に、急接近されちゃって!

 彼が大好きだっていうスイートアメジストは実は私で!


 これからどうなっちゃうんだろう。

 私の青春14歳、ドキドキが止まらなさそうです。

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ぽえ☆らぶ!~詩を書く事が趣味の地味で目立たない私をイケメン歌い手の彼が溺愛してきます☆そして彼が神と崇める詩書きは実は私なの!?~ 戸森鈴子(とらんぽりんまる) @ZANSETU

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