01 あら^〜。キマシタワー

 暦は一月。


 雲ひとつない晴天とはいえ、漏らした吐息は白く色づき、吹きつける風は顔を赤く染める。そんな春の足音はまだまだ遠い冬の世界。


 昼休みに安住の地を求めるのであれば、校内から出ることなかれ。屋上へ出るなんて以ての外だ。なにせあの場所は、ビュービューという力強いオノマトペが漲っている。そんな世界で昼休みを過ごすものがいたら、それは余程の好きものだろう。


 好きもの代表がこの俺、守純もりずみ愛彦まなひこ。今日も今日とて冬の風にも負けず、屋上で昼休みを過ごしていた。


 なぜ昼休みにただひとり、冬の屋上で過ごしているのか。


 教室に居場所がなければ、食堂でひとり飯をする勇気もない。でも便所飯は流石になー……、と悩んだ末の苦肉の策、たどり着いたのがこの冬の屋上せいちである。ここなら誰にもひとり飯を見られることはないだろうと安心しながら、母ちゃんの愛情たっぷり弁当を、身体と心を震わせながら食べているのだ。


 というわけではない。


 なにせ俺は、過去にひとり焼肉だってやってきた男だ。ひとり飯をしているだけで寂しい奴と思われることなんて屁でもない。


 そもそも俺にはひとりとはいえ友達がいる。その友情はもはや、親友と呼べる絆に達している。親友はふたつ隣のクラスで中心人物の人気者だから、昼を共にする機会はあまりない。ただ誘われればいつでも赴く所存である。


 一方通行の友情では、というなかれ。なにかと頼りにされる機会も多い。ついさっきだって、俺を頼るメールがきた。


『ごめん、すぐ返すから一万円貸して』


 親友の頼みだ。二つ返事で了承した。今から取りに来るとのことだ。


 話が少し逸れた。本筋に戻そう。


 なぜ寒空の下、わざわざ屋上なんかで昼休みを過ごしているのか。


 花を愛でるためである。


 気取った言い回しだと鼻につくのなら、わかりやすくこう言おう。


 花見をしているのだ。


 俺の通うこの学園は桜が名物である。


 通学路の桜並木。入試のときはハゲ散らかしていた木々たちが、入学式には満開の桜を咲かせ入学生を迎えてくれる。あの光景は花より団子の俺も流石に感動したというものだ。敷地内に生えている桜の木も立派なもので、学園生だけに許された花見スポットとして春は賑わいを見せている。


 けど、それはあくまで春の楽しみだ。冬休みが明けてまだまだ浅い。その枝に花を咲かせるのは、二ヶ月も先の話である。


 だから俺が愛でている花は桜ではない。


 私立百合ヶ峰学園高等学校。その名に相応しい美しい花が、人目から逃れるよう桜の樹の下にひっそりと咲いているのだ。


「うわ、さむっ!」


 双眼鏡を覗いて花を愛でていると、ひとりきりのはずの屋上に声が響いた。


 見やると女子生徒が一人、屋上へ入ってきていた。自分の身体を両腕で抱きながら、冬の寒さに震えている。


 ちょっと風に煽られたら中身が拝めるスカート丈だ。黒タイツを履いているとはいえ寒いに決まっている。一方、俺はちゃんとコートとマフラーを着て、防寒対策バッチリだ。そうやって比較して、軽装で来るのが悪いとは思わない。最初から屋上に目的を見出している俺とは違うのだ。


 なにせ女子生徒が屋上に用ができたのは、ついさっきの話。彼女はただ、一万円を借りにやってきただけなのだ。


「おお、来たか葉那はな


 この廣場ひろば葉那こそが、俺のたったひとりの友人にして親友である。


 かんざしでまとめた後ろ髪から覗くうなじがエロい相手と、なにが友人だ。これ以上大きくなってほしくないとボヤいているEカップ女子と、なにが親友だ。ふいに視界に入れば思わずハッとしてしまうそんな美人と、なにが男女の友情だ。絶対に下心があるだろうと小一時間問い詰めたくなる気持ちもわかる。


 それでも俺は、葉那に恋愛感情を抱くことはないと断言する。


 なにせ葉那は、持ちつ持たれつやってきた幼なじみだ。スマ○ラが上手すぎるばかりにあいつがいるとつまらないと、誰も家に呼んでくれなくなった小学時代。葉那だけは俺を家に呼んで一緒にゲームをしてくれた。一目と共に周りから距離を置かれていた中学時代も、変わらぬ関係でいてくれた友達だ。


 そうやって友情を育んできたわけだが、ある日葉那は腹痛に苦しみ悶え、救急車に運ばれたことがある。お見舞いどころか声を交わす機会なく、療養のため親戚の家に預けられたと伝えられたときは、ああ、もうあいつはこの世界にいないんだと、大人たちの配慮を察したものだ。


 この学園で再会したときは、まさか生きていたとはと驚いたものだ。ずっと男だと信じていたのに、実は女でしたと言われたときはもっと驚いた。


 それでも俺たちはズッ友だよ!


 空に花咲く夏祭りの夜に、そう誓ったのだ。


「ほら」


「ん、ありがとう」


 だから差し出したこの一万円札は、あくまで貸すだけ。友達料では決してない。


「それで……ヒコ、こんなところでなにしてるのよ」


 肌寒そうに身体を擦る葉那は、訝しげに問いかけてきた。


「花を愛でてるんだ」


「は?」


「見てごらん、美しい百合が咲いているよ」


 なに言っているんだこいつと眼を細めながらも、葉那は双眼鏡を受け取った。


 学園の敷地内の隅っこ。そこに手を向け示した。


「ほら、あそこだ、あそこ。あの樹の下だ」


「あの樹の下って……伝説の樹のこと?」


「……伝説の樹?」


 恋愛ゲームでしか聞かないワードに目を丸くした。


「知らないの? 桜咲くとき、あの樹の下で告白して、成功した二人は永遠に結ばれる。学園生なら誰もが知っているジンクスよ」


「つまりあの樹の下は、春頃は満員御礼なわけだ」


「ま、もう十年以上咲いてはいないらしいんだけどね」


「けど伝説は未だに語り継がれていると」


「女の子はこういうの好きだからね。桜の樹の下で永遠に結ばれるとか、ロマンチックじゃない」


「……でも、おかしいな」


「おかしいって、なにが?」


「去年までこの学園、女子校だったはずだが」


 葉那はなにも答えてくれなかった。ただ黙って双眼鏡を覗き込んでいる。


 創立からずっと女子校として運営されてきた百合ヶ峰学園。男子禁制の女の園も、少子化の波には勝てず。男を受け入れる共学校となったのだ。それが今年度のことであり、俺は百合ヶ峰学園の男子生徒、その一期生である。


 元女子校に語り継がれる伝説。桜の樹だけに、中々に根が深そうだ。


 実際、こうして美しい百合の花が咲いている。


「百合って……へー、そういうこと」


「どうだ、美しいだろう?」


「たしかにあんたが好きそうな花が咲いてるわね」


 声音でこそ呆れているが、葉那の口元は微笑ましそうに綻んでいた。


 葉那の視界に広がるその百合は、花であっても植物であらず。


 桜の樹の下にいるのは、美しい少女が二人だけ。


 彼女たちは人目をはばかりながら、一時の逢瀬を重ねているのだ。


 そう、彼女たちこそが桜の樹の下に咲く、百合の花であった。


 あの美しい百合が咲いているのに気づいたのは、去年の十一月だ。


 担任である美人教師、みつき先生の好感度を上げるため、「重いものを運ぶのは男の仕事ですから」と手伝いを申し出ていた。「やっぱり男の子は頼りになるわね」と胸をポンポンとされながら、その大きな胸を掴む夢に邁進していたのだ。


 手伝いも終わり校舎に戻ろうとしたとき、戯れるようでありながらヒソヒソと押し殺す声が聞こえたのだ。外とはいえ、学園の敷地内。誰がどこにいてもおかしくはない。どうせ生徒がお喋りしているだけだ。見つけ出したところで面白いことなんてあるわけがない。


 頭ではそう考えながらも足が動いたのは、第六感というものかもしれない。見えない花の妖精が手を引いて、その場所へと俺をいざなったのだ。


 木の陰からひっそりと覗くと、そこに広がる世界につい心が叫んでしまった。


『あら^〜。キマシタワー』 


 美しい少女が二人、手を繋ぎながら唇を交わしていたのだ。


 かつて偽りと知りながらも自分を誤魔化し、盲信し、その果てに裏切られた世界。


 もう二度とあの世界には帰らないと誓ったはずなのに……。


 初めて目にした本物の美しさに、気づけば頬を濡らしていた。


『この美しい百合を推そう』


 影でひっそりと見守りながら、心に固く誓ったのだ。


「まさか三大ハナビの二人がね」


 葉那は独り言のようにボソッと漏らした。


「三大ハナビ?」


「……ほんと、ヒコって学園の話題に疎いわね。そういう話をする相手、クラスにいないの?」


 葉那は双眼鏡から目を離しながら、知識不足を嘆くように眉をひそめた。


「葉那。友達なんていうのはな、数がいればいいってもんじゃない。信じられるたったひとりがいれば十分なんだ」


 コートを脱ぐと、その震える肩にそっとかけた。


「おまえがいれば、俺はそれでいい」


「そう、他に友達いないのね」


 葉那は憐れむようにすっと目を細めた。


「三大ハナビっていうのはね、学園の三大美人のことよ。花が美しいと書いて花美。男たちのアイドル的存在、って言ったほうがわかりやすいかしら?」


「なるほど。ハナビといえば空に咲く花。手が届かない花とかけてるのか」


 三大美人でいいところを、わざわざシャレを利かせたオリジナルティを出すとは。聞いてるこっちが恥ずかしくなるが……なに、女の子を花にたとえて話を咲かせるなんて可愛いではないか。


 俺がかつて通っていた学校では、花を咲かせるどころか大麻を乾燥させ、親に通報され捕まった。そんな同級生バカがいたんだと、鉄板ネタとしてよく話に花を咲かせたものだ。


 そんな俺が、まさか学園のアイドルなんてものがいる世界に身を置くことになるとは。 気づけば遠いところまで来たものだ。


「誰の特別にもならない高嶺の白百合が、誰にでも笑顔を振りまく陽だまりの乙女を選んでいたなんてね。真白ましろ百合ゆり上透かみすき里梨さとり、まさかの組み合わせね」


 冬の屋上でこんな花を見ることになるとはと。葉那は驚きを通り越して感心すらしていた。


 一方、こちらは三大花美にキャッチコピーと二つ名まであることに、共感性羞恥の先で感心していた。さては三大花美を言い始めた奴、設定厨だな。


 満足したのか双眼鏡を返してきた葉那に、ふと湧いた疑問を投げかける。


「ちなみに学園の最後の花は誰なんだ」


「もちろん、わたしよ」


 そんなの言うまでもないでしょうという顔で葉那は答えた。


「日陰を照らす黄昏の姫。トワイライト・プリンセンスの廣場葉那ってね」


 葉那は大きな胸に手を置いた。だけどそこは誇るのではなく恥じ入ってほしかった。


 最後の最後にとんでもない厨二病をぶっ込んできやがって。ただでさえ、トワイライトという単語にトラウマを抱えているんだ。顔が真っ赤な熱を帯びたのは、冬の風のせいではないだろう。


「その、なんだ、日陰を照らすって?」


「わたしね、理不尽って嫌いなの」


 一変、真面目な声音で葉那は言った。


「この学園の男たちってさ、百合ヶ峰の門をくぐることを許された優等生。日本中の中学校から厳選された選りすぐりじゃない?」


 止む得ない共学化とはいえ、元は伝統ある女子校だ。在校生たちの影響も考えて、男子生徒を迎えるのは段階を踏んでいる。一年目は女子生徒が三の割合に対して、一の男子生徒たちを迎えた。来年度は二対一。再来年度は一対一と段階を踏んで、完全な共学校に進めていく予定なのだ。


 だからこそ始まりが大事である。既存の伝統や風紀や節度、それが蔑ろにされ乱れるようであってはならない。第一期生となる男子たちは勉学の数字だけではなく、百合ヶ峰に相応しい品行方正さも求められたのだ。


 だからこの学園に通う男子生徒は選りすぐり。百合ヶ峰の狭き門をくぐることを許された、選ばれた男たちなのである。


「本人たちもね、きっと選ばれた自負があった。だから勘違いしたのかもしれない。特別な状況で、特別な世界に足を踏み入れるだけで、自分は特別な人間として扱われるって」


「……耳が痛いな」


「ヒコはそのもっともだものね」


 意地の悪い笑みをこぼしながら、葉那は下から覗き込んだ。


 葉那の言う通り、俺はこの学園に受かっただけで、特別な人間になると信じていた。元女子校ゆりがみねの希少な男子生徒というだけで、女の子から日夜囲まれちやほやされ、俺を巡り取り合いとなり、争いになるのではないか。『俺のために争わないでくれ!』という練習をするほどに覚悟していた。


 いざ門をくぐれば、そんな夢のような世界は待っていなかった。一部のイケメンと要領がいい奴以外、男共は空気のように扱われる始末。クラスではすべてが女子主導のもと話し合いが進んでいく。おれたちに口答えは許されず、求められているのは空気を読んだ賛成の挙手だけだ。


 私用で話しかけてくれる女といえば、葉那とみつき先生くらいなものである。


「だけどヒコは自分の置かれている状況に悲観なんてしてないでしょう?」


「まあな。今の俺の立ち位置は、全部自分で選んだ結果。ただの自業自得だからな」


「そうね。ヒコってば素直に女友達を作ろうとせずに、みつき先生の胸ばかり追い求めてるんだもの。それだけじゃない。双眼鏡を用意してまで人の逢瀬を出歯亀している。そうやって貴重な高校生としての青春をドブに捨てて……本当に本当に自業自得。同情の余地なんてまるでないわ」


 今日まで頑張ってきた幼なじみを励ますような笑顔だ。ただしその口から吐き出されるのは辛辣の二文字である。


「それでも前向きなのはいいことよ。だってヒコは、自分がクラスでは日陰者……スクールカースト、だっけ? その最底辺だと思ってないんでしょう?」


「学園の男どもはな、基本一軍二軍も関係なくみんな呼び捨てのタメ口だ。けど俺にだけは敬語で、みんな守純さんと呼ぶんだぜ」


「でも、みんなヒコのように前向きでいられるわけじゃない」


 おかしいな。スクールカーストの最底辺どころか枠組みから外れてしまったという、悲惨な立ち位置を語ったつもりだったのだが。なぜか慰めの言葉がない。


「卑屈になって、後ろ向きになって、日陰にいる自分が当たり前になってしまった。そんな男の子たちがいることをわたしは知ってるわ」


 葉那の瞳に浮かんでいるのは、哀れみなんかではない。


「そして彼らがキッカケさえあれば、簡単に日陰から出てこられる。簡単に幸せを掴める力を持っていることも知っている」


 人の可能性を信じ……いや、言葉通り知っているものの目だ。


「だって百合ヶ峰に選ばれた始まりの男よ。そのくらいの可能性、あって当然なのよ」


「葉那……」


「そうならないためにも、可能性ある日陰者がいたら、なるべく声をかけるようにしているの」


 慈愛に満ちた女神の微笑みから、地獄のような枕詞が飛び出してきた。


「ほら、わたしって美人で、綺麗で、可愛いじゃない? 一方、相手は女の影もない日陰者。ちょっと優しくするだけで……ね?」


「なぜ、そんな真似を?」


「格下だと信じていた男たちが、幸せな青春を送る姿なんてわたしは見たくない。その隣に女の子がいて、楽しそうに笑っていてなんてほしくない。わたしにそんな相手ができない内は、彼らに幸せを掴んでなんてほしくない。たった、それだけの願いなの」


 小さな小さな、けれど絶対に譲れない秘めた想いを守るように、葉那は胸の前で両手を重ねた。


「もう一度聞いてやる。なぜ、そんな真似を?」


「なぜって……わたしが掴めない幸せを、格下の男共が掴むなんて……そんなの、理不尽じゃない」


 戦争でなぜ子供たちの命が失わればならないのか。世界の理不尽を憂えるような顔で、身勝手な理不尽なことを言い始めた。


「だから日陰者たちの青春の芽は、機会があれば摘むようにしているの。わたしに夢中なうちは、他の女に目なんて向かないからね」


 葉那が浮かべるその笑みが、ただただ恐ろしかった。


 男を絶対に繋ぎ止めたいという、ヤンデレのような狂気すら宿っていない。人の血肉を食らう魔性が、生きるためならこのくらい当然だよね。そんな憂いもなければ後ろめたさもない。ただ世界はそうあるべき。その微笑みは疑いもしていないのだから。  


「悪魔の証明って知ってるか?」


「もちろんよ」


「悪魔の存在が今ここに証明された。おまえこそが悪魔だ」


「悪魔は悪魔でも、可愛い小悪魔だけれどね」


 葉那は舌をペロリと出して、頭を拳でコツンと叩いた。


 友人が黄昏の姫トワイライト・プリンセンスと呼ばれていると知ったときは、こちらの顔が真っ赤になるほどに胸が苦しかった。今なら姫の名を冠したのも納得だ。このあざと可愛さを武器に好き放題しているのは、間違いなく姫と呼ばれる悪魔の所業である。


 社会平和のためには本来始末をしかるべき存在であるが、それでもたったひとりの友人だ。その牙がこちらに向かない内は、ほうっておくのが吉である。


 口直しのために覗き込んだ双眼鏡の向こう側には、とても素晴らしい景色が待っていた。


「あらー、キマシタワー」


 美しい百合が唇をあわせていたのだ。


 舌を交わすような激しいものではない。それでも十秒という時間が刹那に感じるほどに、離れていく唇たちはお互いを惜しんでいた。


 今日も素晴らしいものが見られたと感動していると、ふと悪寒が走った。


 屋上に吹きすさぶ風のせいではない。


 悪魔がプレッシャーを発したわけでもない。


 まさにこれは第六感。


 僅かに双眼鏡を動かしたその先には、木々の影に潜んでいる男が一人。携帯電話を美しい百合に向けていた。

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