第一幕 第三章「いざ参る」
ついに実戦が始まった。これは非常に怖い。
「にしても今更だがまじの剣を持つなんて初めてだな」
「そうなのですか?剣を持つなんて日常茶飯事じゃありませんか?」
「んなわけねえだろ!その言い方立と毎日戦争が起こってるみたいな言い方やな!」
「冗談ですよ(笑)それでは気を取り直してやっていきますね。」
「おう」
ついに始まった。緊張するなぁ~
「それではまず剣の振り方についてですがそれは自分が思うように振ってください」
「え、そんなんでいいのか?剣技とかあるもんじゃないのか?」
「確かにありますよ。ですが私にとって剣技だけで戦うというのはあまり宜しくないと思うんです」
「どして?」
「剣技というのは縛られていることと同じなんです。仮に剣技で戦うとしましょう。普通の敵であれば剣技又は流派で倒すことが出来ます。勿論強敵でも剣技を駆使すれば倒すことだってできます。ですが剣技には弱点があり、戦う時その剣技を使ってでしか戦うことが出来ないんです。もし剣技でも倒せない敵がきたら元も子もありません。しかしよく考えてみてください。この剣技でなければ勝てたかもしれない。ここであいつが使ってた技を出せば勝てたかもしれない。このように勝てるという選択肢が沢山出てくるんです。なので剣技や流派に囚われずに自分が思うスタイルで戦ってください。」
「あ、あぁ」
す、すごいな雹美こんなに熱弁するなんてさすがに関心だわ。現代文とか評価5だぞきっと
「それでは早速倒してみましょう。そうですねぇ
最初なのであそこにいるスライム倒してみましょうか」と雹美が指を指すとそこには青色のブニョブニョしたような球体がいた。
「お、おぉほんとにスライムだ」
「それでは倒しに行ってください」
さあついに初めての討伐気合い入れていくか!
俺は木の剣をもち力を込める。
「スゥー…」
そして俺はスライムの方へと駆ける。
タッタッタッと芝生を踏む音を立てながらスライムの元へとたどり着いた。
それに気づいたスライムはこちらを向いた
と言いたいとこだがこいつ目があんのか全くわからんのよな
「よし参る!」
俺は右手を大きく上げ一気に振り落とした。
スライムに当たった瞬間球体が凹みケツみたいな割れ方をしてブシャァという水風船が割れたかのような音を出して息を引き取った。
「ふぅ…」
倒す時あまりの緊張だったので少し疲れた。
「おめでとうございます。いい感じでしたよ。」
「あぁありがとう。」
その時ステータスが急に表示され音声で「スキルポイントを1獲得しました。」という音声が流れた。
「びっくりしたぁ。これでスキルポイントが増えるのかぁ。」
「はい。強い的であるほどスキルポイントは獲得できます。ちょうど1ポイントあるので何かスキルを解放してみては?」
「そうだなしてみるか!」と言いスキルポイントのとこを押した。するとたくさんの一番下に五角形のようなものが現れそこには「0ポイント「火を纏う」」と書かれていた。
「この0ポイントのやつは無料なのか?」
「はい。これはポイント無しで獲得出来るスキルですね」
「ほほう」そう納得したあとそれを押した。特に体に何か起こった訳でも無くスキルを獲得した。すると五角形のところから3択の線が続いていきまた新たな五角形が3個追加され右から順に「1ポイント横火斬」 「1ポイント縦火斬」 「2ポイント上炎斬」と書かれていた。
「いやぁどれを獲得しようかなぁ」と考えていると
「獲得する前にここら辺にいるモンスターを倒してからもっかい決めるというのはどうでしょうか?そうすればスキルポイントも貯まり全部のスキルを獲得できるのでは?」と言われた。確かにそれは一理ある。
「そうだな、そうしようか」と言いここら辺にいる雑魚モンスターを倒していった。スライム以外にも
濃い緑色をした小人のゴブリンみたいなやつや4本足だが見た目は完全に蜘蛛みたいなやつなど沢山いた。そして倒していくこと25分、かなりポイントがたまったようだ。
「ふぅ〜倒した倒した」
「お疲れ様です翔太様。私はとても退屈で早く終わって欲しいと思っていましたよ。ほんとにさぁ」
こ、こいつ全然口悪くなくなったと思ったらまたこれかよ
「わ、悪ぃな。でもこれを提案したのはお前だぞ」
「知ってますぅ~もっと早く終わっただろって言う話ですぅ~」
なんだコイツめちゃくちゃだるくなってるやん
「お前もういっその事敬語やめて素で行けや!」
と心の声が漏れてしまった。すると
「あんたからその言葉が聞けるとは思わなかったわじゃあお言葉に甘えて素で行きますねぇ~」
こ、コノヤロウこの言葉を待っていたのか…!!
めちゃくちゃだるそうに言うやんかぁ!
「うぜってえなお前ぇ!そんなにだるいんだったら帰れよ!」と言うと雹美は「は?私が嫌でも教えてやってんだから素直に従いなさいよこのクズ」
いや質問の返しになってねぇ!なんだコイツぅ!
「あんたの衣食住はあたしが賄ってあげるんだからそんくらい許しなさいよ!」
「え?そうなの?」と言うと「当たり前でしょ?私がいなかったらどうやってこの世界生き抜くのさ」
なんだかんだこいつ良い奴なのかもしれないと思った
「はぁ~とりあえず今あるスキルポイントでなにかスキルを解放しなさい」
そう言われ俺は素直に従った
「とりあえずさっきのやつを全部解放してと、お?ここに「一覧解放」ってやつがあるなこれでやった方が楽だな」と思いそこを押し今あるスキルポイントを全て使って解放できるものは全て解放した。
「よし解放できたぞ」
「えぇそれでいいわそれじゃあスキルも試してみましょうか。そうねぇ」といい辺りを見渡しているといいものを発見したそうだ。
「あのでっかい木の根っこみたいなのをぶった切りなさい!」
そう言われそっちを見てみるととんでもなくでかい木の根っこの絡まったやつがあった。
「はぁ?!あれを壊せと?無理だろさすがに!」
「大丈夫よあなたは攻撃値が1000超えてるものあのくらい余裕よ」と言われ…トホホと思いながらそれに向かった。
「着いたし試してみなさい」そう言われ俺はまた素直に従った。まるで███の悪魔に支配されているみたいに…
そして今回はさっきよりも力を込めることにした
「スゥー」スキルの使い方は右端に書いてあったから…よし!
右手に力を込め、熱いイメージを出した瞬間右手の木の剣に炎が纏う。
「火炎 竜ノ呼吸」そう詠唱を言うともっと炎が強くなった。
俺は地を蹴りジャンプした。そして木の根っこの中央に狙いを定め
「縦炎斬」といいお見舞いした。その瞬間剣から縦型の炎の斬撃が木の根っこの中央に命中した。
そして俺はスタッと地面に着陸した。やはりこれは現実と同じように足がジーンとなる。
命中した木の根っこはみるみる周りへと炎が渡り
火事のような光景になった。
「こ、これでいいんだよな」と言い雹美の方を見ると目を鋭くさせ棍を構えていた。
「え?どうした急に棍なんか構えて」と言うと突然
木の根っこの下部からとてつもなく大きく長いものが現れた。
「うおおおおおおおうぇぇぇぇぇぇ?!」
めちゃくちゃ驚いた。こんなにもおおきな奴がいるとは思わなかった。よく見ると蛇にそっくりなやつが現れた。そして観察するのもつかの間蛇は大きく口を開けて口の間に大きなエネルギーのようなものを貯めている。
「翔太!離れて!」と大きな声で言った。
俺はすぐさま後ろに下がった。これは俺でもわかるコイツはやばいと。
そして蛇は口から一気にビームのようなものを出した。そしてビームの方向は雹美に向かって撃たれた。その瞬間雹美は棍の下の部分を持ち野球バットを握るかのような体制になり棍の上の部分に氷の力を貯めた。
「氷華の舞」と詠唱すると人間とは思えないほどのジャンプをしビームの方向へと跳んだ。
そして「氷砕打」と言いビームに向かって思いっきり棍をぶつけた。
その瞬間棍とビームの間でバチバチバチ!という音をたて雷のようなものが周囲にとんでいた。
そしてこれはほんとに漫画やアニメであるような表現であり、とても現実にいるとは思えないほどのことだった。そしてその瞬間相殺し大規模な爆発が起こった。
そして爆風が俺や周りにいるモンスターに直撃した。
俺は「うわぁぁぁぁぁぁ!!」と言い腕で目を隠し、爆風に耐えた。
そして収まったあとすぐさま雹美の元へと向かった。
「おい!大丈夫か?!」そう言うと返事が返ってきた。
「えぇ問題ないわあいつあんま殺意は無いみたいね」そう言うとしゃがんでいた雹美は起き上がった。
???「お前ら何者だ?」と低い声で誰かが言った。
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