第一幕 第二章「戦いの掟」
「うげっ早速戦闘についてかよなんか早くねえか?」
いきなり戦闘の話と来たので驚いた。こうもっとこの世界についてとか、周辺にあるものとかを説明する方が先じゃないか思うんだが
「すみませんなるべく早く倒して欲しい相手がいるので」 と彼女は少し早口で言った
「いまさっきこの世界に来たのにもう倒して欲しい相手がいるのかよもしかして魔王とかって言わねえよな」
と言うとすぐさま「魔王を倒して欲しいのです」
と彼女は言葉を返した。
「いやいやいやいやよく考えろって!こんな駆け出しの冒険者みたいなやつに直ぐに倒してもらいたいとかバカ言ってんじゃねえよ」
「安心してください。そんな弱い状態で直ぐに倒してもらおうとは思っていませんよ。」
「あ、あぁ良かったさすがにそんなおバカじゃないか」
良かったぁいくら冷酷でもそこら辺はわかってくれていたようだ。
「翔太様にはこれから少し歩いたとこにあるカーマッカ王国に行ってもらいます。そこでクエストを受注していただきます。」
「クエストってホントにあるのかまじで異世界に来たんだな」
「勿論です。クエストがなければ冒険者という称号はありませんよ」
「まあ確かにそうだな。それで俺はクエストを受注してクリアしまくればいいんだろ?」
「はい。基本的にはそうなります。」
「基本的には?なんだ?それ以外のこともあるのか?」
少し俺は疑問を抱いた。
「はい。クエストをしていただくことには変わりは無いのですが稀に緊急クエストというのが発令されます。」
「緊急クエスト?なんだそれモン○ンみたいな感じか?」
「モン○ン?というのがよく分かりませんが…多分翔太様が考えていることと同じかと」
ついつい友達との感覚でツッコミをしてしまう。この世界に来たからには少し気をつけないと…
「緊急クエストとは主にカーマッカ王国もしくは他の国、町が危険な状態に及ぶ時に発令されます。」
「なるほどカーマッカ王国だけじゃなくて他の町とかが危険でも助けに行くんだな」
「はい、主に強敵が対象となります。普通の冒険者では太刀打ちできない時に被害が国に及ぶ時に発令されます。」
「ん?それだったら俺受けられないじゃんか普通の冒険者だし…」
「何を言っているのですか笑ここに召喚されたということは何かしら突発した能力があるということですよ」
「え?そうなのか?でもなんも感じないぞ俺」
「あ!あれを伝えるのを忘れていました!ステータスというのをご存知ですか?」
「ステータスだと?!」
ここでついにゲームっぽくなってきたぞ!正直
俺は男だからこうゆうのは少し楽しみになってきたぞ!ん?さっき異世界召喚は1番考えたくなかったケースだって言ってたぞって?ハハなんのことやら
「もしかしてご存知なのですか?」
「あぁ自分の能力値が見れるやつだろ?」
「作用でございます!さすが翔太様!」
褒められたので少し胸が高鳴った
「それではもちろんステータスの開き方も分かりますね?」
「え…」
し、しまったそこまでは考えていなかった。これは潔く…
「それは分からないんだ。言葉の意味を知ってるだけであって開き方とはわからん」
「ちっ、だと思ったわよこのタコ」
「うわ、また毒舌かよ」
「それでは開き方をお教えしますね。」
「切り替え早!」
と彼女は説明を始めた。
「それではまず目を瞑り意識を手に集中させてください。」
「あ、あぁ」
合っているのかどうはわからんがとりま感覚でやって見ることにした。
「それでは意識した状態で「開示」と唱えてください」
おひょっ!ついに詠唱か!よしよし!
「わ、わかったか、「開示!」」
するとシュワンという音が聞こえた。どうやらステータスを表示させることに成功したようだ
「しょ、翔太様…これはとんでもないですね…」
「え?もう目を開けていいんだよな?」
「あ、はいどうぞ」
そして俺は目を開けた。するとそこには四角い青色の枠に枠の中には様々な能力値のようなものが書かれていた。
「うおぉ!すげえ!」
俺は興奮が抑えられなかった。
「きちんとこの能力値を理解して分析してくださいね」
「あぁ!わかった!」
さてそれでは言われたとおりきちんと見るかええっとどれどれ
攻撃値 1281
防御値 1174
魔力値 2755
速度値 1811
███ 19284
総合値 26305
スキルポイント0
と記されていた。正直この値が強いのかどうは分からない。だが突発的な能力があるというのは俺でもわかった。
「これって俺強いのか?」
「はい強いです。euclidクラスなら余裕で倒せるでしょう。」
「ユークリッドクラス?」
「モンスターのランクのことです。モンスターのランクが高ければ高いほど強くなるんです。まあこの話は後でします。しかし、モザイクのところの値がほんとに凄いですね…」
「や、やっぱりそうなのか…ちなみにこの値だけ見たらどんくらいの強さなんだ?」
「それだけみたら国ひとつは滅ぼせますよ」
「えぇぇぇ?!」
とんでもないことを聞いてしまった…例え方があまり良くないが1番理解しやすい例えだったからまあいいとしよう
「こ、この能力はいつ開示されるんだ?」
「それは翔太様がもっと強くならなければ開示されることはありません」
「そうなのかところでこのスキルポイント?ってやつはなんだ?」
「それはですねスキルと言って人々には必ず特定の能力があるんです。例えば私だったら氷系の魔力を使うことが出来ます。翔太様は見る限り炎を使うというよりも纏うことができるみたいですね」
「纏う?俺別に纏うものなんてなんも無いぞ」
「あ、これを説明するのを忘れていました。本来普通の人間ならば武具屋などで武器を買ってそれを使うのですが英雄に選ばれたあなたは元々固定の武器を装着しているんです。」
「でも体になんもついてないぜ?」
「召喚の仕方をまだ説明してなかったですねえっとですね私は慣れてしまったので上手く説明が出来ないかもしれないのですが手に力を込めて召喚するイメージをしてくださいそうすれば出てくるはずです。」
やはり彼女はところどころ抜けているところがある…しかも説明雑やし…
「ええっとこんな感じか」
すると右手に力を込めてたので右手に木製の木の剣が召喚された。
「うわっ!こ、これが俺の剣か…」
正直もっと期待してたのだが剣のとこも持ち手のとこも全て木製だったし見た目が子供が作ったような形をしている。
「これが英雄の剣かよ…なんか気分下がった…」
「それはもう仕方ないですねその武器が固定武器なので他の武器を持つことは出来ないですし…」
「そうなのかよォ…残念だ」
「それでは早速ですが実戦と行きましょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます