木火剣 ~勇者務めて散々です~

からマッチョ

第一幕 第1章「異世界召喚」

そこにはとてつもなく広い大草原が広がっていた。

まるで北海道の羊ヶ丘展望台にいるような感覚だった。しかし感じたのもつかの間、まず何故ここに飛ばされたのかを考えることにした。


翔太「ええっとまず俺は図書館に寄っただろ?その後に十六棚って書かれたとこに行って、そしてなんかめっちゃ古そうな本を手にとった瞬間に…」

???「こんにちは未来の英雄様」

翔太「?!」


 突然の声掛けとても驚いてしまった。恐る恐る声掛けをされた方向を見てみると清らかな女性が立っていた。容姿は長いロングの髪型、目は少し鋭く怖い感じだ。身長は160cmくらいか?女性の平均に比べたら少し身長は高い気がする。ちなみにお胸はDかEカップくらいだろう。


 俺は質問を投げた。

翔太「誰ですか?あなたは」

???「大変申し訳ありません。自己紹介がまだでしたね。私の名前は…」

 あれ?少し固まってしまった…

翔太「あの~大丈夫ですか?」

 そう言うと彼女は

???「すみません実は私記憶があまりなく自分の名前を忘れてしまったようです。」


 これは驚いた。まさかの記憶をなくしているとは…だがあまりと言っていたから全てを忘れている訳では無いのか…

 なぜ記憶をなくしているのか問おうと思ったが記憶をなくしている時点でなぜ記憶をなくしたのか覚えてるはずもないと思ったので問うのをやめた。


 この時自分は頭が悪いと思った。

 そしてこれならさすがに彼女は分かるだろうと俺は一番の問題を投げかけた。

翔太「あのここはどこですか?」と

 すると彼女の返答が返ってきた。

???「その事を言うのを忘れていましたね。ここはcontaworldと言い通称コンドといいます。」

 それを聞いた瞬間に俺は絶望し、そして確信した。

 え?何を確信したかって?そりゃもちろん

翔太「やっぱり異世界に飛ばされてたァァァァァァァァ!!!!」


 そうこれは俺が1番想像したくなかったケースだ。

 異世界召喚?異世界転生?んなもんアニメとか漫画だけの事だと思っていたのに…

???「英雄様にはこれからこの世界を救っていただきたいのです。」

翔太「うん無理だな絶対やらんぞ俺は早く帰らせろお前が召喚したんだよな早く早く早く帰らせろォォォ!!」

???「ツっ…」

 もがいてた俺だったがピタッと動きを止めた

翔太「え、今舌打ちした?」

???「いえしてませんよ?カス…ゴホン英雄様の勘違いでは無いでしょうか?」

翔太「え、今カスって言った?完全に今言ったよね?今のは聞き間違いじゃなかったよな?」

???「ふふ…英雄様ご冗談を私が貴方様を召喚させたのにそのような口の利き方をする訳ないじゃないですか馬鹿なんですか?」

翔太「もう完全に言ってんね もう我慢すんの諦めてるやん」

 すると彼女はため息をついた

???「わかったならさっさとこの世界を救いなさいこれは命令です」

 急に冷静になった彼女を見て寒気がした

翔太「いや命令とかそんな簡単に聞くわけないだろだいたいお前は…」

 すると彼女は突然手に棍のようなものを召喚させ手に取り

???「さっさとしなさい。さもなくばこれで脳天かち割るわよ」

 そして俺は即返答した

翔太「はいこの世界を救うと誓います絶対に!はい」

 彼女は武器を下ろした

???「フフ…分かってくれればいいのですよ!」

 と彼女は満面の笑みで言った。

 いや怖すぎやろ。彼女にしたくないランキングNO.1だろこれ

翔太「はぁ~まあ世界救うって言っちゃったしやってやるよ。言わされた感があるけど…」

???「ありがとうございます。ちなみに英雄様の本名はなんでしょう?」

翔太「え?名前とか知っててここに召喚したんじゃないの?」

???「いえ違いますよ?あなたは選ばれたんですよ英雄として。ここに来る前なにか不思議な光に照らされませんでしたか?」

翔太「あー…言われてみれば確かに眩しかった覚えがあるな」

???「ならそうゆうことです」

 こいつところどころ雑なとこがあるな

翔太「俺の名前は高橋翔太だ」

???「それではこれから英雄様を翔太様と呼ばさせていただきます。」

翔太「あぁそうしてくれずっと英雄様って言われてると変な感じだからな」

???「分かりました。それでは早速ですが…」

 と言われた瞬間ふと俺は思ったことを口にした。

翔太「ちょっと待てお前そういや名前ないとか言ってたな」

???「あ、はいそうですが何か問題でも?」

翔太「いやいや問題ありありだろ名前なきゃなんて呼べばいいかわからなくなるだろ」

 と言いたいことをだしきったような顔で俺は言った

???「言われてみれば確かにそうですが自分で名前を作るというのは少々難しいことかと…」翔太「そうか?スマホゲームとかしたり…」

 その時はっと気づいた俺は召喚された身なんだから俺の世界の物がこの世界で通用するわけないんだと

翔太「いや、じゃあ俺が名前をつけてあげよう」

???「本当ですか?それではいい名前でお願い致しますね。」

翔太「おう」

さてどう言った名前を付けようか…彼女は結構冷酷な感じがあるから… よし!ちょうどいい名前を思いついたぞ!

翔太「よし決まったぜお前の名前」

???「本当ですか?では名付けをお願いいたします。」

翔太「それじゃあ…お前の名前は…」

翔太「雹美だ!」

雹美「ヒョウミ?ですか…少し言い難いですがとてもいい名前だと思います。ありがとうございます。」

 うっ…反応がちと悪い気がするけど…まあいいかそれでいいって言ってくれたし

翔太「じゃあ早速だか雹美。俺は何をすればいいんだ」

雹美「では翔太様にはこれから戦闘を学んでもらいます。」

 

 翔太「……え?」

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