まじで子共の純粋さにやられかけたんだけど。
*現実とは何の関係ありません。
「ねえお姉さんあそぼー」
「いいよ。何して遊ぶ?」
「勇者ごっこ。皆でやるの」
周りの男子達、話に気づき興味深そうに近寄ってきた。
「私もやる」
「僕もやる」
皆がそう言う中で一人、嫌そうな子共が一人。
皆の視線が突き刺さり、
「俺も・・・・やる。てかやればいいんだろ!?」
と折れた。
「決まったね。じゃあ誰が勇者するの?」
「配役はもうきまってるの。
一個一個説明を聞いていき、
じゃあ残り的に私が魔王か・・・・と一人納得しかけた時
「お姉さんの職業はね、ニート!!」
純粋な笑顔と裏腹に、破壊力がある言葉に、心の中の何かを失う。
「ま・・・魔王いないけど、大丈夫なの?てかなんで私ニートなの?職業じゃないじゃん」
あっ・・・と言われて気づく真子ちゃん。
そして付け加えた。
「だってここに、書いてあるもん。お姉さんは良い人だから新しい職業にしてあげたいと思ったから・・・・」
本をめくり私に見せる。
そこには、新職業登場!というタイトルの下に
遊び人と書かれた文字があった。
言いたい事は分かった。
あと悪気がない事も分かった。
でもなニートは無いだろ。
どこから覚えてきたんだよ。
あと色々失礼だからやめなさい。
「ごめんなさい・・・・」
「いや大丈夫だよ真子ちゃん。ちょっと驚いただけだから」
よしよしと慰めている隣で
「おいニート、早く魔王討伐に行くぞ」
空気の読めないガキ大将が何か言っている。
意味分かって言ってんのか、てめぇは。
と心の中でツッコんで
この遊びを海の底に沈めた。
――続く――
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