幼稚園①
泣き虫だった僕は、幼稚園でも送迎してくれた母と別れるのが辛くていつも正門で泣いていた。
そんな僕の手を引いて、
『まさとクン!おへやにおっきなブロックがあるよ!いっしょにあそぼっ!』
と建物の中へ連れて行って、困り顔の母や保育士さんを助けていたのが浩香。
浩香は優しい子だった。
僕も浩香に手を引かれて『遊ぼう』と言われた事に意識が向いて、送ってくれた母の事なんかすっかり忘れる始末。
ただ、連れて行かれた部屋に大きなブロックは無く、何事も無かったように机に向かってお絵描きを始めたりままごとのお父さん役を押し付けたりする浩香に呆然とした事多々あり。
僕を騙して母親から引き離し、自分がやりたい事を押し付けてくる浩香なんて大嫌いだ。
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