第46話 女子からの嫉妬
橘 千里『突然だけど。最近女子達からの嫉妬が激しくない』
雫 架純『例えば? 』
橘 千里『お前は男子からモテすぎだとか。私の好きな人がお前に告白したなど。対面で不平不満を口にされる』
即座にトークに3つの既読が付く。このトークは『白中晴斗を幸せにする会』で交わされている。
雫 架純『それは災難だね。ちなみにあたしもその経験はある。最近でも2回ほど千里と同じような体験をしたぞ』
橘 千里『他人事みたいに言わないでよ! 」
雫 架純『ごめん、ごめん。でも、それってさ……その人達の嫉妬が凄いだけじゃない? だって千里って誰にでも優しいじゃん。だからそう思うんだよ。』
雫 架純『それに、千里って容姿も可愛いと思うし。性格も良いし。そんな人に嫉妬するのは仕方ないことだよ』
橘 千里『過大評価だよ。本当はもっと黒い感情を持ってるんだから。他人に見せないようにしてるだけで……』
雫 架純『それは他のメンバーも一緒なんじゃないか? なぁ2人共」
野末 祐希『確かにそうだよね~。私なんか晴君にとて都合の悪い人間がいれば、手段を択ばないし。どんな醜いことでもするし』
山本 玲香『玲香も黒い部分あると思うよ。実際に白中晴斗君のいじめに関与した人間に罰を与えるのにも協力したし。玲香も結構危ない女だと思うよ』
橘 千里『よくよく過去を回想して見ればその通りだね。全員黒い部分で染まってるんだね」
野末 祐希『千里ちゃん。今度から気を付けた方が良いかもね』
山本 玲香『そうかもしれないわね。他の女子達の反感を買ってしまう可能性があるからね』
橘 千里『肝に命じておくよ。みんなに共通してることだと思うけどね』
雫 架純『確かにな。だが、この解決方法はありそうだぞ』
橘 千里『なになに!? それ気になる』
野末 祐希『私も! 』
山本 玲香『玲香も! 』
雫 架純『簡単に言えば。他の女子達に仲良くなる機会を作ってあげることだよ』
野末 祐希『どういうこと?』
雫 架純『つまり、私達が晴斗以外に興味がないことを他の男子に理解させればいい。ここまで言えばわかるかな諸君』
橘 千里『えっと……。要は自分以外の異性に興味がないということをアピールすれば良いということ? 』
野末 祐希『じゃあどうすればいいの? 私達は』
雫 架純『私達が晴斗とさらにイチャイチャすればいい。そうすれば万事解決だろ。女子達も嫉妬しようがない」
山本 玲香『それは名案だね。早速明日から実行に移そう。それでいい? 2人とも』
野末 祐希『私は賛成だよ』
橘 千里『私もいいと思う。というよりこれしか方法はないんじゃないの? 』
雫 架純『さあな。ただ結構いい線いってるに違いないな』
山本 玲香『よしっ! 明日からの行動が決まったところで今日は寝ましょうか。おやすみ〜』
橘 千里『お休みなさい』
野末 祐希『おやすみ〜』
雫 架純『また明日な』
こうしてグループのトークは終了した。
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