第6話 武器を選ぼう
ケイタ 勇者 LV1
HP41 MP43
ステータスウィンドウに表示された情報はこれだけだ。今のところケイタが自分のステータスを表示出来るだけだ。
詳細を表示したり他人のステータスを表示出来たりするのかは不明だ。
「剣が使えなくて魔力があるたー、だいぶ想定と違うだーな。」
オババは複雑な表情をしていた。
「まあ昔と違って個性の時代ですから、勇者だからといって初代と同じとは限らないです、ハイ。」
異世界での経験こそないがラノベなどで得た豊富な知識がきっと役に立つはずだ。魔王の復活まで5年あるということは、これから強くなって倒せる力を身に着けるということ。成長速度が早いとか成長限界が高いもしくは何度も限界突破できるとかいう話なはず……だよね?
ケイタが召喚された場所は王宮の地下で、今いる場所も王宮の一部だ。武器庫があるみたいでそこからケイタが使う武器を選ぶことになった。
やはり
そこは武器庫というよりは物置に近かった。埃を被った様々な物が乱雑に置かれていた。半分は武器でもう半分は本当に物置だ。
武器も一通り種類は揃っていて、片手剣や両手剣、弓にクロスボウ、槍に長刀、鎖がまに手裏剣さらによくわからない物もあった。
ケイタはたくさんの中から平凡な片手剣を選んだ。まあ、初期装備なんてこん棒じゃないだけましである。
やっぱ男の子だもん武器をにぎるとワクワクする。
痛いのは嫌だけど魔物の討伐とかあこがれた剣と魔法の世界にケイタはいる。神様が存在しているのかわからないがこの世界に召喚された幸せに感謝したい。
「この後、冒険者ギルドに行きたいと思います。」
ユキ王女が言った。
「パーティーって私とユキ王女とオババでですか?」
気になるところだ。
「いえ、ミネルバ様は行かれません。」
あれ、そうじゃないんだ。
「行ってよいだが、わしもいい歳じゃぞな。若いもんにゃついてけんがーな。」
本気で言ってるようには思えないがどうなんだろう。
「そうか残念だな。強者感がハンパないし溢れ出る知性が私たちを導くのに相応しいと思ったしだいです、ハイ。」
調子出てきたぞ。
「さすが勇者様だでな。人を見る目もあるっちゅうだーな。」
どやってるオババが意外にかわいくて草。
「……」
さあ、冒険者ギルドでテンプレあるかなぁ。
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