第99話 海水浴(2)
ライズギルドのメンバーと一緒に海水浴場に来ており、海をみつつ、亜希さんとの会話を楽しんでいた。
飲み物を買いに行くために少し歩き出したところで、悲鳴が聞こえる。
「亜希さんはライズギルドのメンバーを呼んできて!」
「わかったわ」
俺は悲鳴が聞こえた方へ走り出す。
少し走ると、若い男女がゴブリンに襲われている。
俺は収納指輪から剣を取り出し、ゴブリンに斬り掛かる。
「大丈夫ですか?向こうの方に逃げてください」
「「ありがとうございます」」
2人共無事のようで指示した方向へ走っていった。
1匹だけいるのはおかしいな。多分どこかのダンジョンがダンジョンブレイクを起こしているはずだ。
「お待たせ、レン」
ヒデキを先頭に他の皆も来てくれた。装備も持ってきている。
「どこかのダンジョンがダンジョンブレイクを起こしたと思う。
双葉さん、ハンター協会に情報が無いかを確認して欲しい。
俺とヒデキ、かれんさん、瑠衣さん、総一郎さん、ひなたさんがこの辺りに残りのモンスターが居ないか、ダンジョンがないかを確認しにいくよ。他のメンバーは海水浴客を避難させつつ、モンスターがいたら倒して欲しい」
そう言うと、各々が自分の役割を果たすべく動き出す。
俺とかれんさんが先頭でゴブリンがやってきた方向へ向かう。
少し先にゴブリンやオークを見つける。
まずいな、数が多いかもしれない。
「素早く倒してダンジョンを見つけよう」
時間優先で魔法を使い、モンスターを倒していく。
更に進むとさびれた旅館のような建物があり、そこの裏からモンスターが出てきている。
あそこか。俺たちはモンスターを倒しつつ、急いで旅館の裏手に向かう。
そこには男性が2人と女性が1人モンスターに囲まれていた。ずっと戦っていたのか3人とも装備がボロボロで、重傷を負っているようだ。
俺たちはすぐに3人を囲んでいるモンスターを倒しにかかる。
すぐに倒すことが出来た。
「ライズギルドのハンターです。大丈夫ですか?このダンジョンの管理者ですか?」
「助けてくれてありがとう。俺は大丈夫だから、他の2人を先に助けてくれ。俺たちはたまたまここを通ったハンターだ。管理者じゃない」
「そうなんですね。分かりました。
ひなたさん、まずこちらの2人を治療して」
「わかったわ」
「管理者はあとで探すとして、いまはここを何とかしないとね」
俺たちはダンジョンから出てくるモンスターを倒しつつ、どう動くかを考える。
ダンジョンの情報が必要だな。
「総一郎さん、スレイヤーズギルドに応援要請掛けて貰えますか?あとライズギルドの他のメンバーも避難が終わったらここに集合してもらってください」
「おう、やっておくぜ」
スレイヤーズギルドが来てくれればとりあえず安心だな。
モンスターを倒しつつ、メンバーの到着を待つ。
少ししてライズギルドの残りのメンバーがやってくる。よし、これで俺たちはダンジョンに入れるな。
「俺たち6人と天霧くん、ゆうりさんはダンジョンの中に行くよ。残りのメンバーはダンジョンから出てくるモンスターを各日に倒して欲しい」
「スレイヤーズギルドもあと30分くらいで来れるらしい」
「ハンター協会にダンジョンブレイクがあったことを伝えたわ。このダンジョンは地下6階まである中級ダンジョンよ。オーククラスのモンスターまで生息しているみたい」
「ありがとう。よし、入るよ」
俺たちはダンジョンブレイクを終わらせるため、ダンジョンへ入る。
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