第90話 探索 ライズダンジョン 深層(2)
俺たちはライズダンジョンの地下11階でロックドラゴンを倒したので、少し休憩している。
「うまく組み合わせれば、相当有利に探索できるよね」
「威力だけじゃなくて、魔力効率の面でもやる価値はあると思うわ」
「私も水魔法を使えたらな~」
それを少し離れたところから天霧くんが見ている。
「僕も魔法使えるようになりたいな」
「いつか覚えられるよ」
俺は天霧くんを励ましつつ、この後どこまで探索しようか考える。
探索スピードとしてはかなり順調にきており、地下15階辺りも行けそうだが、深層での野営はリスクが高い。
メンバーとも相談し、次の地下12階で野営をすることに決めた。
そういうわけで地下12階へ移動する。
地下12階へ降りた。ここはゴブリンの集落があるエリアだ。
いつも通りならゴブリンキングが集落を統率している。
毎回ここを探索する時、集落には数百匹のゴブリンが生息している。
ゴブリンといえども、数が多いと致命的になる場合があり、俺たちは無理をせずに少しずつ前に進む。
集落が見えてきた。大量のゴブリンがみえ、一際大きいゴブリンも確認できた、ゴブリンキングだ。
ここでも魔法を色々試してみる。
瑠衣さんに水魔法を放ってもらい、そこにファイヤーストームを放つ。
やはり水と火はダメか、合わさった瞬間に反発してしまい、威力が弱まってしまった。
うまく合わせれればいけるのかもしれないけど、今は無理そうだな。
次は小鳥遊さんの雷魔法と同時にファイヤーストームを放つ。
これは可もなく不可もなくといったところか。威力もいつもと変わらない。
やはり相性が良い系統は威力が上がるみたいだな。
俺は他の組み合わせも試していく。まぁ思った通りだな。魔法には相性があって、良い相性だと威力や効率が良くなるが、相性が悪いと逆に威力が下がってしまうこともある。
ダンジョン探索を終えたら、1度ハンター大学校の湯神教授にアポを取ってみよう。
俺たちはその後、地下13階まで探索し、戻ることにした。もっと深層はまた今度の機会にお預けだ。
ダンジョンから出た俺は湯神教授へメールを送る。
ダンジョン探索で気づいた魔法の掛け合わせについて相談しようと思う。
ダンジョンが出現してから20年経つが、まだ検証されていないことが多く面白いな。
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【★あとがき★】
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