第43話 探索 ライズダンジョン 地下14階
地下13階の探索を概ね終えたため、俺たちは地下14階へおりる。
地下14階は広大な草原といった感じのエリアだ。
少し進むとモンスターの気配がした。
斧を持った人型の牛のモンスターがいた。あれはミノタウロスだな。
もし、ミノタウロスばかりの階層なら上級ダンジョンに匹敵する難易度になってくる。
俺たちに少し緊張が走る。
とりあえず、このミノタウロスを倒さないとな。
ゆうりさんとヒデキが相手を引きつける。
その後に、俺と高槻さんと今回は天霧くんも攻撃に参戦した。
3人の攻撃が入ったところに小鳥遊さんがタイミングよく雷魔法を放ち、ミノタウロスに命中した。
だがミノタウロスはまだ生きている。
小鳥遊さんの雷魔法をくらっても倒れないとは、かなりタフだな。
ただし、ダメージの蓄積は確実にあり、反応が鈍くなっている。
その隙をついたヒデキの一撃で勝負あり。
ミノタウロスを倒した。
ここでミノタウロスの斧がドロップした。
ミノタウロスの斧 : ミノタウロスの愛用した斧。とにかく丈夫で重い。
斧はいまのところ使える人がいないな。
とひあえず保管かな。
次に出てくるモンスターでダンジョンの難易度が大きく変わる。
次にみかけたモンスターは…ミノタウロスだった。
この階層から上級ダンジョンと同等のレベルなのかもしれない。
一気に探索の難易度が高くなった気がした。
ここからミノタウロスを見つけては倒していく。
俺もさすがにレベルが上がった。
九条 蓮
レベル : 23
HP : 99
MP : 92
攻撃力 : 75
防御力 : 73
素早さ : 53
魔力 : 54
運 : 55
スキル : 【気配察知】【剣術+】【気配遮断】【盾術】【身体能力強化+】【シールドカウンター】【ソードスラッシュ】
魔法 : 【ファイヤーボール】【ヒール】
【ファイヤーソード】【ウインドカッター】【ファイヤーシールド】【ファイヤーストーム】
称号 : 【ダンジョンの管理人】
ソードスラッシュ : 剣を振るい衝撃波を飛ばす。
おっ、これはひなたさんのお兄さんが使ってたスキルだな。
便利そうだから欲しかったスキルの一つだった。
魔法以外でも遠距離攻撃できると攻撃に幅が生まれるはずだ。
このあともミノタウロスを倒しまくる。
この戦いでソードスラッシュを使ってみたが、魔法以外で遠距離攻撃できるのはありがたい。
MP消費も無いのでとても役に立つ。
あと少しでマッピングも終わりという所で、次の階段をみつけた。
ただし、祠のような建物の中に階段が見える。
階段にモンスターの気配がする。
近づいていくと、モンスターが現れた。
金属の体をもつゴーレムだ。
あいつを倒さないと階段にはいけないな。
まぁ下の階層へはまだ行けないから絶対に倒さないといけない訳でもないが、いきなり逃げるのは性にあわない。
他のメンバーにも俺の思いが伝わったのか皆戦闘準備を始める。
ひなたさんが防御力アップの補助魔法をかける。
ゆうりさんが突進スキルで突っ込むが、ゴーレムはがっしりと受け止め、ゆうりさんを投げ飛ばす。
ゆうりさんは地面に叩きつけられ、身動きがとれない。
すぐひなたさんが駆け寄り、回復魔法をかける。
ゆうりさんが起き上がる。
良かった、無事だ。
小鳥遊さんが遠距離から雷魔法を放ち、ゴーレムに当たるが、効いていないようだ。
魔法は効かないタイプのようだな。
手数とスピードで勝負だ。
俺とヒデキ、高槻さんが接近戦で翻弄していく。
さすがにこの攻撃には対応出来ず、ゴーレムも防戦一方となっている。
俺たちは一気に勝負を決めるために、それぞれの本気の一撃をゴーレムに繰り出す。
ゴーレムは3人に同時に攻撃され、倒れた。
その後、階段の状態だけ確認し、下の階へは行けないことが確認できた。
今回の探索の目的は果たした。
あとは戻るだけなので、無理をすれば戻れるが結構時間が経ってしまっている。
今回は予定通りに野営して休んでから地上に戻ることにした。
祠の周りで野営をすることにした。
皆と話しをしながら野営の準備をする。
テントの設置も終わり、食事の準備も終えたため、皆で夕食を食べる。
ヒデキと話していたら、質問が飛んできた。
「そういえば、レンの本命は誰なんだい?」
ヒデキとしては素朴な疑問だったみたいだ。
本命か、考えたことなかったな。
これからも色んなことをやらないといけないし、困難なこともあると思う。
だから今はあまりそういうことに力をかけてられないのが本音だ。
いまは全部が終わった時に隣にいてくれた人と一緒になれたらなと思う。
ずるいのかもしれないが、そこまで本気じゃないとライズギルドを大きくしていけないと思っている。
「いまはライズギルドを大きくすることと、自分とみんながハンターとして成長することしか考えれてないかな」
「ふむ、そういうものかね。
まぁ、逆に言えばまだ誰にでもチャンスがあるということかもね」
ヒデキがそう言うと女性陣たちの雰囲気が少しピリッとした気がした。
少し時間が経ったら元に戻っていたけど、何だったんだろう。
そのあとは皆と話して、交代で見張りを行い、十分な休養をとって地上へ戻った。
いつも通り戻りはササッと上がっていくため、特に苦戦することなく地上へ戻れた。
地上に戻った俺はスタッフの人に地下13階を開放することと、地下14階は閉鎖と伝える。
地下14階より下の階を開放出来れば、もっと上級ハンターに来てもらうことが出来るはずだ。
早くレベル30に上がりたい。
またソロ探索を再開することにした。
ライズダンジョンの更なる可能性をみつけた日だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます