第7話 実家ダンジョン 地下4階の階段調査
初めての依頼達成から1週間が過ぎた。
毎日バイトと協会の依頼をこなす日々だが、E級の溜まった依頼を率先してこなしたため、依頼者からとても感謝された。
依頼を日に2件こなしたこともあり、トータルで10件達成した。
レベルも3つあがった。
有用なスキルを習得できた。
九条 蓮
レベル : 9
HP : 40
MP : 34
攻撃力 : 26
防御力 : 26
素早さ : 15
魔力 : 14
運 : 14
スキル : 【気配察知】【剣術】【気配遮断】
魔法 : 【ファイヤーボール】【ヒール】
気配遮断 : 気配を察知されづらくなる
今までは背後から近づいて攻撃する前に気づかれることが多かったが、このスキルのおかげで、そのまま攻撃できる機会が明らかに増えた。
弱いモンスターならその一撃で倒せるため、探索効率がかなりあがった。
また、いくつかのダンジョンを探索した結果、実家のダンジョンは小規模では無いという結論に至った。
依頼で探索したなかには、検査で中規模と判定されたダンジョンもあったが、そこよりも実家のダンジョンの方が広かった。
検査ではわからない何かがあったのか。
地下4階の階段の件も解明しないといけない。やることは多いな。
まずは昇級試験に集中するかな。
明日実施される回に予約できた。
内容は試験官との模擬対戦で、総合的に合否を判定するとのことだ。
少しでも実力を上げておかないと。
今日は庭のダンジョンを探索する。
今ならオークも余裕をもって倒せるかもしれない。
ついでにあの階段も確認しておこう。
結果として、俺の予想は正解だった。
オークに対しても気配遮断スキルのおかげで先制攻撃がうまくきまり、追撃して倒せた。
数匹のオークを倒したところでレベルがあがった。
九条 蓮
レベル : 10
HP : 45
MP : 38
攻撃力 : 29
防御力 : 28
素早さ : 18
魔力 : 17
運 : 17
スキル : 【気配察知】【剣術】【気配遮断】【盾術】
魔法 : 【ファイヤーボール】【ヒール】
称号 : 【ダンジョンの管理人】
盾術 : 盾の扱いが洗練される。
これは防御がうまくなるってことかな。
試してみないとな。
やっとレベル10か。
高校生でレベル10に到達するのはなかなか頑張っている方だと思う。
テレビとかでハンター特集が放送されることがあるが、そこに出演していたエリート高校生ハンターでもレベル16とかだったと思う。
やはりソロ探索の効果だな。
経験値を総取りできるのが大きい、その分リスクも高いけど。
それより、この称号のダンジョンの管理人ってなんだ?
ダンジョンの管理人 : 自身が所有するダンジョンの階層が10レベル毎に5階層増える
なんだ、これ?レベル10になって5階層増えたなら、今は地下9階まであるってことか?
分からないことだらけだが、とりあえず以前見つけた階段にいってみよう。
階段をみると以前は閉ざされていた部分が開いており、下へ進めるようになっている。
本当に下にいけるな…。
確認しないことには始まらないな。
俺は意を決して階段を使い下におりた。
おりた先には地下5階層があった。
石畳の階のようだ。
これって、俺の成長に合わせて成長するダンジョンってことだよな。
地下9階まであるなら、それなりの規模のダンジョンだぞ。
下の階層も広い感じなら、ダンジョンを一般開放して入場料を貰ったりできる。
規模が大きければ、入る人数に気をつければ倒すモンスターがいなくなるなんてこともないだろう。
一般開放も視野に入れつつ、活動していこう。
とりあえず今日はこの階を探索するか。
この階のモンスターはゴブリンライダーだ。
ワーウルフの背にゴブリンが乗っている。
勢いのある突進に気をつけないと。
あとは普通のゴブリンとワーウルフもいるな。
1体のゴブリンライダーとの戦いが始まった。
動きが素早いため、背後を取られないように注意しつつ、冷静に一撃を入れる。
剣術と盾術スキルのおかげで攻守に隙なく戦えている。
どうしても厳しい時はファイヤーボールで対処することで今のところなんとかなる感じだ。
この後ゴブリンライダーやゴブリン、ワーウルフを大量に狩っていき、下への階段をみつけた。
今日はこのくらいにしておくか。
ダンジョンの一般開放の方は自分一人では信用面で厳しいから、運営をしてくれる人とかを探さないとな。
少しずつ進めていこう。
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