① 主人公の魅力
とりあえず、RRRの良さを語るなら、魅力的な二人の主人公については外せません。
まず、二人とも最初から引くほど強い。そして回復力もものすごい。
ラーマは相手が数千人いようと圧勝できるし、ビームは虎とタイマンもいける。
そんな彼らが身内には、どこまでも優しい。ギャップである。私は、ギャップに弱い。
映画、冒頭からハードなシーンが続いて不安だった私は、虎を生け捕りにした後、街に帰ったビームが家族に向ける穏やかな表情に撃ち抜かれました。
いや、反則でしょう?
登場直後になぜか頭から血を被りだし、結果、虎と追いかけっこを始める男ですよ?
何その優しい瞳ぃぃぃ!
力があっても荒事を好まず、家族を大切にする面にキュンっとします。
この場面に限らず、ビームってすごく可愛いんですよね。懐っこい上に愛嬌がある。
名前は覚えてきたぞのドヤ顔。『マダムジャナイワジェニーヨ』からの「短いな」と嬉しそうなところとか。
覚えようとしているところは、すっごく頑張っているのが表情からも見て取れるし。
パーティーに付いてきてくれないか、ってラーマの兄貴に素直に言えちゃうとことか。
ものすごい筋肉の髭面男性なのに可愛い。すごい。
いや、これは放っておけないよね。ご飯も出しちゃうよね。いっぱいお食べ。こら、左手は使わないで。
ビームで印象的なのは黒目がちで凪いだ森の動物のような瞳。
純粋ゆえに少し不器用で疑うことを知らない、森の女神に育まれた優しい子。
「俺はなんの罪も犯していない!」
あの状況において、曇りない表情で堂々と言えるのはビームくらいな気がする。
そうだ、そうだ! 子供を返してくれさえすれば、全部を許してすぐ帰ったんだぞ。(困惑)
一方のラーマは、器用で賢く何でもできる頼れる兄貴。
初登場から怖っ、とドン引きできる強さを見せ、「何が彼を駆り立てるのか」という気持ち一割、怖い九割くらいの第一印象の人。
ビームと出会ってからは、少しずつ彼の違う面が見えてきます。
ビームの仮の家に招かれての食事シーンで、ビームを見つめる眼差しにまた。だって私はギャップに(以下略)
ここ、彼の生い立ちを知ってから見るとああぁ、って語彙力が死ぬんだと思います。
そして婚約者のことを語るときの甘い顔を見てほしい。同一人物ですよ!
うう、格好いいなぁ。
あと、ラーマは全編通してビームの兄貴っぽく振る舞っているときが好きです。
手は貸すけど、根底でビームのことを信頼しているからの距離感(たぶん)。好き。
それらとは別に好きなシーンを挙げると、毒蛇に噛まれた直後の場面がなんともいえない。
ビームの仲間から情報を得るため拷問するも、出し抜かれてラーマは毒蛇に噛まれます。
余命はなんとたった一時間。死を悟ったラーマは、真っ先に拷問していた男を逃がします。
もし、世界が明日で終わるとしたら? ではないけれど、ここにラーマの願望や本質が現れている気がします。
そして、向かうのがビームのところ、という……!
知る由もないですが、もしあのまま治療ができなければラーマはビームに何を託したのでしょうね。
映画を観る前からポスターなどで二人の外見は知っていたんですよ。
インドではこういった方が格好良いのね。というような、日本の俳優さんではあまり見かけない雰囲気です。
それなのに映画が終わるあたりには、彼らが最高に格好よく、また可愛く見えます。
彼らの眼差しが、笑顔が、はにかみ顔が。凛々しい顔が、険しい顔が。
瞳だけですべての気持ちを伝えてくるような演技から目が離せなくなりました。
そして、この二人。
一緒にいるとなお素敵なんですよねぇ。
長くなりそうなので、次に分けます。
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