9.未プレイシリーズその1(GB版Sa・Ga三部作、サガフロ2、アンサガ)

 

 ここまでプレイ済のサガシリーズを語ってきましたが、実は未プレイのサガシリーズも結構あったりします。

 インサガなどで既にキャラやストーリーを把握しているものも多いですが、機会があればプレイしてみたい……と思うと同時に、それでもやっぱりサガだし難易度どうなんだろう(;´Д`)となってしまう作品も多かったり。

 そんな未プレイサガシリーズを、触れられる範囲で語っていきたいと思います!



 ◎ 魔界塔士Sa・Ga、Sa・Ga2 秘宝伝説、時空の覇者 Sa・Ga3


 いわゆるゲームボーイ版初期サガシリーズ3部作。

 今では「Sa・Ga COLLECTION」として3作品まとめてSwitchやSteam、スマホでもプレイ可能。

 元々はFFシリーズの外伝作品として制作されたとのことで、クリスタルや白魔法などの概念が存在するようです。特に1作目となる魔界塔士は、FF2の熟練度システムをさらに発展させている模様。

 FF2も他のFFと比べてかなり戦闘が特殊だったけど……アレの発展形かぁ(;´Д`)

 確か最初にFF2をプレイした時は勝手が分からず、HPを伸ばす為に散々味方ばかり攻撃してた覚えがあるw ファミコン版を最初にやった時は途中で詰んで、だいぶ後に他の機種でプレイして何とかクリアしたような。


 また、メカやモンスターも仲間にできたり、世界を移動するごとに雰囲気がガラリと変化するあたりはサガフロ1と似ているようです。現代っぽい世界もあれば海や空の上の世界もあったり、剣や盾で戦う中性ファンタジーな世界も。2になると純和風の世界や巨人の世界も出てきたり。サガフロ1がサガシリーズの原点に立ち返ったと言われる所以か。

 あと武器もスゴイ。剣や斧のみならず、重火器やビームライフルや核爆弾なんてものまで登場するようです。昔のゲームって自由だぁ……w

 キャラもエスパーギャルとかいるし、インサガやってるとちょっと惹かれるものがあります。シリューはインサガECで魚系やスライム相手にだいぶお役立ちのジャマーだけど、原作でもそうなんだろうか。


 名作という話はよく聞くし、『かみは バラバラに なった』やチェーンソーなどなどサガシリーズを代表する台詞や逸話も多いので、ちょっとやってみたい気はするのですが……



 とはいえ、サガファンの言う「良作」って、普通のプレイヤーからしてみれば


「何でコレが良作やねん!? 開始早々激ムズすぎ敵ヤバすぎ詰んだ!!」


 というケースが往々にしてあるんですよね(マジで)

 しかもこの3作品は、『あの』ロマサガ1より前に作られたもの。



 もう一度言います。『あの』ロマサガ1より前です。

『あの』超クセの強いロマサガ1より前です。



 ロマサガ1がアレだけ色々ヤバかったのに、その前……??(;´Д`)となってしまう心境を少しでもご理解いただければw


 その理屈だと聖剣伝説なんて1~3まで全部プレイ不能になるだろとなりますが

(ちなみに聖剣伝説は4だけ家のどこかに眠っております。中古で安かったので購入して旦那のプレイを見ていたら開始数分で酔ってダメになり、旦那はMONOとレベルリセットシステムに呆然となって最初のステージで放置というw)



 それでなくとも、手厚いチュートリアルや親切なUIに散々慣らされてしまった現在、色々キツイかも?となってかなり尻込みしております。何だかんだで最近のゲームはUIも充実しているし安心感がある。

 ミンサガで真サルをオーヴァドライヴなしで倒せるくらいのプレイヤーなら行けるのかな。

 初期FFは1と2は(攻略サイト見まくって)何とかクリアしたってレベルだけど行けるのかな。

 ちなみに当方、ドラクエ2は未プレイです(;´Д`) 他は9と10以外全部やったんですが。

 理由は勿論ロンダ×キアw 何だかんだでヌルゲーマー……




 ◎ サガ フロンティア2


 1999年4月発売で、初代プレステ最後となるサガシリーズ。シリーズ通算では8作目。

 現在ではプレイ可能な機種が少なく、リマスターが待たれる作品の一つ。

 当方もインサガなどでたびたび話は聞くし、実況動画でおおかたのストーリーやキャラクターは把握しています。特にインサガECじゃジニーが主役級の扱いなので、何をどうしたって内容分かってしまうw

 サガフロ2と名乗っているものの、サガフロ1とは全く趣が違います。どちらかといえばロマサガ4と言った方がいいような……


「アニマ」から生み出される術を中心として構成される世界「サンダイル」。そんな中世ファンタジーな世界を舞台として、かなりスケールの大きいドラマが展開されます。

 軸となる主人公は二人。王家の生まれでありながら術の力を全く持たない『ギュスターヴ』と、アニマ察知の能力が高いディガーである『ウィル・ナイツ』。

 全く別の場所で展開される二つの物語。ギュスターヴの物語がサンダイルの表の歴史なら、ウィルの物語は表で描かれない裏の戦いの歴史。

 ほぼ接点がないように思えるこの二人の物語が同時に展開され、様々な人々との出会いや別れ、そして時に理不尽極まる戦いが繰り広げられる。


 幼年時の挫折、そして数々の試練を経て、剣を手にギュスターヴは王として成長していく。

 そして一方のウィル・ナイツも、とある衝撃的な事件から、その身を激しい戦いに投じることになる。ウィル自身のみならず、子や孫にまでその戦いは波及。

 やがて世代を経て、二つの物語が交錯した時――


 というのがおおまかなストーリー。

 これまでのサガシリーズとはだいぶ違い、選択肢もそこまで多くはなくかなり一本道で、ドラマチックで熱い物語が展開されていきます。

 ギュスターヴの母関連や、「俺は外で泣く」など、印象的な名台詞名イベントも数多い。



 しかしその反面、キャラクターも非常に多いので、必然的にほんのわずかな出番で終わってしまうキャラも多い。え、出番これだけ?というキャラもかなりいるし、背景や設定が色々ありそうなのにろくに語られずに終わるキャラも多かった印象。アルティマニアや設定資料集で初めて分かる!という設定も大量らしいです。

 インサガでの印象だとレイモン君が結構お気に入りなのですが、パーティキャラとして使える期間はかなーり短そうな……(;´Д`)

 ストーリー進行によって容赦なくパーティキャラの離脱や総入れ替えが発生するのは勿論、パーティキャラとして使っていたら敵に乗っ取られた!!などで貴重なレア装備大量紛失……という惨劇が発生することもあるようです。

 勿論従来のサガ同様、敵もかなり強い。それに加えストーリー進行によるキャラの強制離脱が頻繁に起こるため、さらに難易度が上がっているという印象が強いです。最終局面にならないと育成しづらいような……


 バトルは従来のサガシリーズと同様に閃き・LP・連携の要素が盛り込まれ、さらに「ロール」システムが加わりました。バトルにおいて様々な補正を得られるというもの。

 サガスカやインサガにも導入されていたり、ミンサガにも似たようなシステムで「クラス」があるので結構好評なシステムなんだろうか。ミンサガでクラス変更して色々試してみるの楽しいしw

 そして装備には耐久度がある。このあたりも地味にミンサガに影響してるのか。


 あとサガフロ2バトルでは通常のバトルの他、「デュエル」という1対1のバトル形式があります。

 覚えた術や技を直接指定は出来ず、「斬る」「炎」などの基本コマンドを4回入力して特定の組み合わせになった時に技や術が出る、という仕組みのようです。

 一応動画でも見たことありますが……なんというか、まぁ、これは以降のシリーズに引き継がれないわけだよなぁというのが正直な感想w

 そしてデュエルに限らず、全体的にバトルはモッサリ感が目立つ。連携や閃きの爽快感が他のサガシリーズと比べて薄いような……?

 いや、実際にプレイしてみないと分かりませんが。



 ともかく、サガフロやミンサガ並みのリマスターが待たれる作品です。

 実況動画などで見ると背景のグラフィックがかなり良い。そして個人的にはバトルBGMが最高。




 ◎ アンリミテッド:サガ


 2002年12月にプレステ2で発売されたサガシリーズ9作目。通称「アンサガ」。

 恐らくこれが、サガシリーズ最大の問題作と言えるでしょう。


 ぱっと見ただけの印象でいうと、7人の主人公から1人を選んでプレイする、従来の形式と似たようなゲームかな?と思っていました。

 伝説の「七大驚異」の力を解放した時、神が現れ、再び黄金時代が訪れると言われている。7人の冒険者たちはその謎を解き明かす為に旅立つ。驚異に秘められた真実とは――?

 というのがおおまかなストーリー。

 動画でOPも見ましたが、これはワクワクする!キャラも結構動いてる!魅力的!ボスも良さそう!音楽もイイ!!新たなサガの世界!!と思ったものです。



 しかし……そんなアンサガの世界は、令和になっても「前衛的・急進的すぎる超問題作」と言われるレベルに新しすぎた。



 基本的にストーリーはサガスカやインサガと同様の紙芝居形式で進み、街の仕組みもサガスカとほぼ同じ。つまり、街で買い物などは出来るが散策して景色を楽しむというのは(多分殆ど)出来ない。OPで結構活発に動いていたキャラを見ているだけに、ここはまず残念なところ。

 あと細かいところだと、台詞がフキダシで画面上に出ている時、キャラが全く別の台詞を音声で喋るということが多くて若干混乱する。



 それだけでなく、フィールド移動やダンジョン内での移動も、キャラをグリグリ動かして思い通りに移動……とはならず、ボードゲームのようにキャラを駒としてマップ上を動かすような感じです。移動先のマス目の上にモンスターがいたら戦闘になることも。



 キャラをフィールド上で移動させる時は、行きたい方向にスティックを倒すだけではダメで、倒し続けないと反応しないらしい。

 なので、まず「フィールド出ても一歩も動けないんですけど!?」現象が続出。

 普通RPGのフィールドと言えば、キャラをグリグリ動かして自由移動が当たり前だから、ボードゲームのような移動形式は斬新というかなんというか……

 元はスマホのような携帯ゲーム機向けに開発されていたらしいので、この仕様はその名残らしいです。



 が、何といっても最大の特徴は


「戦闘や移動など、あらゆる操作の結果がリールで決まってしまうリールシステム」


 コレでしょう。

 つまり、リール(と呼ばれるスロット)でほぼ全てが進んでいってしまうシステムです。

 移動先に罠があったらリール。失敗すると思い切り罠にかかってしまう。

 移動先に宝箱があったらリール。失敗すると開かなかったり中身が爆発することも(実況見ている限りだと、宝箱があってもまず開くこと自体が難しそう)

 武器の簡易修理にもリール。失敗すると耐久度が下がる。


 当然戦闘もリール。

 味方は1ターンに5回ずつ動けて、5回分の行動を全てリールで決定するというシステム。

 サガシリーズおなじみの「閃き」によって技を閃きますが、せっかく強い技を閃いてもリールを止められなければ狙った技を出せないという……


 ルーレットやスロット苦手、目押し大嫌いなプレイヤーには地獄です。

 とにかく何でもかんでもリールで進む。しかもリールの速度もかなり速いため相当の目押しテクニックが要求されます。

 あらゆる場面でリールくるくるが出る為、全体的にテンポも悪い。

 自分はこれのせいで、実況動画見るのさえ序盤で諦めることが多いですスミマセンm(__)m

 最後どころか中盤まですら耐えられない( ノД`)

 キャラのスキルを上げればリールが遅くなったり、良いものが引ける確率上がったりするんだろうか……そこまで動画を見ていられたことがないので分かりませんが。



 そういえばソフィー2も、大採取のルーレットが嫌すぎてそこだけ個人的に評価落ちてるんだよなぁ……他の要素は非常に良いものばかりなんですが。

 ミンサガの煉獄も似たような目押し形式ですが、狙った階に一発で止められたことがほぼないw 逆にここは止まりたくない!という階に何故か結構止まってしまうというww 



 多分他のゲームだとランダムで決まる部分を、アンサガではリールで処理している……と考えてもいい、のか?

 しかし技を出すのや宝箱開けるぐらいは普通にやらせてほしい!!



 キャラの成長もやっぱりリールで決ま……

 と思いきや、そこはまた別の形式。

 バトルクリア後にステータスが成長するのではなく、シナリオクリア後にまとめて成長するという仕組み。

 それも、シナリオクリアで入手した「スキルパネル」をキャラにはめ込んでいくことで成長していくというもの。スキルパネル形式自体は他のゲームでも結構あるけど、シナリオクリア後というのは珍しいかも。



 さらに言うとこのゲーム。

 リールシステムや移動形式以外にも、分かりにくい要素が多い。

 例えばHPとLPのシステム。LP自体はサガシリーズでもおなじみですが、今作のLPの概念は他作とは若干違い、「HPがLPを守る壁」のようなものらしい。

 HPが0になっても戦闘不能にはならず、LPが0になって初めて戦闘不能になる(主人公がLP0になった場合はゲームオーバー)

 HPが少なくなってくるとLPも削られやすくなってしまうという仕組み。HPが0になってもキャラが倒れないので、最初「???!?!」となるプレイヤーは多い。というか私もよく分かってませんw

 恐らく、実際にプレイしてみないとアンサガのHPとLPの仕組みは分かりにくいのかも。


「連携」もあるけど、今回は敵味方全ての行動が連携可能だそうな。なのでむやみに連携を狙うと敵に割り込まれ、逆に大ダメージを受けることもあるらしい……サガフロやミンサガより結構複雑?



 ひっくるめて言うと、他のRPGは勿論、他のサガシリーズとも一線を画し、あらゆる面で斬新「すぎる」作品。

 そして最大の問題点は



 これだけ斬新かつ複雑なシステム満載にもかかわらず

 説明書が「チラシ」呼ばわりされるレベルで説明不足だった点。



 Wikipediaによれば


『本作付属の取扱説明書は内容が十分でなく、攻略本や発売後公式サイト上に設けられたFAQページで「冒険画面上の移動方法」や「HPの回復方法」などのゲームを進行するための基本操作を知ることになる』


 ……だそうです。

 発売後しばらくして「アンリミテッド:サガ 解体真書」が発売されましたが、こちらには非常に詳細な操作説明や攻略方法が掲載されており、これが『別売りの分厚い説明書』とまで言われております。


 サガシリーズという点を加味しても、あまりに斬新すぎるシステム山盛りの作品。

 その上説明不足で難解な仕様の数々に面食らい、「ク×ゲー」呼ばわりするプレイヤーが続出。

 結果、発売直後から大量に投げ売りされてしまった不遇作でもあります。

 動画見てると、これはク×ゲー呼ばわりも仕方なかろう……となってしまう(´;ω;`)




 ですが解体真書などで操作方法やシステムの詳細が明らかにされた最近では、少しずつ「スルメゲー」としての評価が高まっております。

 ハマる人は他のサガシリーズ以上にハマってしまうほど。私は目押しが大の苦手なので多分今のままでは無理ゲーですが!!( ノД`)



 そしてインサガなどで見る限り、キャラクターやストーリーが非常に魅力的。

 ECで出会ったノース君がかなり好みですw

 音楽はサガフロ2と同じく浜渦氏担当。これがまたとても良いもので……

 イトケンさんも良いですが、浜渦BGMも実に良い!!

 サガシリーズの大きな魅力であるBGM。後ほど別項目で語っていきたいと思います!



 ただでさえ尖っているサガシリーズの中でもあまりにも尖りすぎた作品のせいか、廉価版やアーカイブも未だに発売されていない。

 現在もプレステ2でしかプレイできません。

 やはりリマスターが望まれる本作ですが、正直個人的にはリールが出てくる部分は大幅に改修してほしいので、リマスターよりはリメイクがほしいところ。

 リールを全部とは言わないから、せめて宝箱や罠解除あたりはリールなしにしてほしいなぁ……あとフィールド上の自由移動を可能にして……マップ見やすくして……もうちょっとムービー増やして……必殺技は普通に選べるようにして……

 とやっていくと普通にミンサガ2っぽくなりそうだw


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