あの夏とギター

F.カヌレ

あの夏とギター

ジンジンと燃えるアスファルトが、熱で空気に波を作る。入学式の日にとおったあの桜の木の下。あの日はなかったが生い茂り、木陰が私の体を包む。私は自動販売機の横のベンチに座り、サイダーを喉に流す。城のような大きな雲は、ゆっくりと海の方へ進んで行く。私はそれをただ眺めていた。


チリンチリンチリン。


ベルのような音がこちらに近づいて来る。私は見上げた顔を下ろして、坂の方を見た。すると、大きな荷物を持った、ママチャリに乗る同い年ぐらいの男の子が、風を切り、勢い任せに落ちていった。


ガシャーン!と、自転車が勢いのままにゴミ捨て場に突っ込んだ。さいわい、まだゴミは回収されておらず、自転車も彼も無事だった。私は彼に急いで駆け寄り、手を伸ばした。


「大丈夫ですか?」


「あ、ああ。大丈夫、大丈夫。怪我はしていないよ」


そう言うと、ゴミ袋をかき分けて、彼は立ち上がる。よく焼けた肌と大きな瞳。赤茶色の髪は黒のシンプルなカチューシャで、後ろにまとめられており、その髪型は黒のタンクトップとよく似合う。すると、彼は一気に燃える地面に膝と手を着いて、頭を床に練り込ませた。俗に言う焼き土下座だ。


「お願いします!飲み物をください」


とても変な人だった。私は戸惑いながらも、先ほどまで飲んでいたペットボトルの蓋を開け、彼に渡した。「かたじけねえ」と言って、また彼は頭を下げ、ゴク、ゴクと大きな喉仏がゆっくりと上下し、それを一気に飲み干してしまった。


「ありがとう!助かったよ!お詫びに音楽をあげるよ。まあ、僕はそれしか持っていないんだけどね」


そう言って、彼は背負っていたカバンからYAMAHAのアコースティックギターを出した。ギターは綺麗に手入れされており、少しチューニングをしただけで、すぐに音楽を始めてしまった。正直、ミュージカルでもなかなか見ない、このテンポの出会いと音楽に私は戸惑いを隠せなかったが、またベンチに戻り、曲を聴くことにした。


「聞いて下さい。赤提灯に照らされて」


まさかのオリジナルバラードだった。ゆったりとした曲調のイントロが心地よく流れる。彼の弾くギターは丁寧で、綺麗に指を動かしている。


♪夏祭りの日にアイスを買った。貧乏だから小さなアイス。2人で1つの小さなアイス。溶けてきたよと君が笑って、そうだねと僕がチュウをした。


チュウ。普通はキスと言いそうなものだが、彼はそれをチュウと表現した。フライパンにこびりついたカレーの油のように、チュウは私の耳に付着した。頑固な汚れだ。歌に集中したかったが、どうもチュウが離れない。


「ありがとう」と言って、彼はギターを弾く手を止めた。そして、私は例のチュウについて尋ねることにした。


「どうしてキスじゃなくてチュウなの?」


「人生はね。もっと気楽に考えた方がいいよ。飾った言葉は嘘が多いんだ」


そう言って、彼はゴミ袋に突っ込んだママチャリを起こし、その上に跨った。彼は何を見ているのだろう。どこから来た人なのだろう。


「じゃあ、飲み物をありがとう」


そう言って、彼はペダルを踏んで、前へ漕ぎ始めた。あの雲の方へ進んで行ってしまう。私はなぜかそれが嫌だった。このままベンチにいることが怖かった。


「待って!私も連れてって!」


そう呼び止めると、彼はブレーキを握り、車輪を止めた。スタンドを立てて、背負っていたギターを下ろす。


「んー。じゃあ、これ持って後ろに乗って。あ、壊さないでよ?命の次に大切なギターなんだ」


そう言って、彼は私にギターを渡した。私はそれを背負って、彼の自転車の荷台に乗る。アルミ製の荷台がお尻にダメージを与える。だけど、それすらもどこか心地よかった。これから謎と神秘の冒険が始まるようで、すごく、ドキドキした。


「君は何歳?」


山沿いの住宅街を進みながら、彼が尋ねた。古くなった一軒家のコンクリート塀の上で、茶色い子猫が乳歯を見せるように欠伸する。


「12歳。あなたは?」


「14歳」


「どこに住んでいるの?」


「忘れちゃったよ。でも、今はこの街に住んでいる」


「学校は?」


「1年ぐらいかな。行っていないよ」


自転車は住宅街を抜けて、大きな自然公園の中に入った。芝生や池で、小さな子ども達が楽しそうにはしゃいでいる。


「いいな」


「学校嫌いなの?」


「うん。上手く馴染めなくてね」


「僕もだよ。だから、家も学校からも逃げた。今は音楽だけが家族さ」


「素敵だと思う」


「いいや。毎日学校に行ったり、塾に行ったり、部活をしたり。そんな人の方がよっぽど素敵だよ。僕のはただの逃避行。ギターを背負ったドブネズミさ」


「・・・確かに、真面目に生きることは素敵だと思う。でも、みんな、コーヒー色の目をしている」


彼は笑った。目にシワを作るようなその笑顔は、私がどこかに置いてきたものだった。


「確かに。その点、僕は自由だ。嬉しいことを思い出した気分だよ。君の名前は?」


「名前を聞く時は、まずは自分から名乗るんだよ」


「ああ、そっか。僕は、そうだな。ロバだよ」


「ブレーメン?」


「よくわかったね。ロバはギターを弾くんだよ」


「名乗る気なんてないのね。じゃあ、私はオンドリかな」


「君は女の子だろう」


「性別の干渉は、現代じゃタブーじゃない?」


「たしかに」


私はたぶん、彼に惹かれつつある。私が夢見た青空を、彼は自由に飛んでいた。そんな姿が私は好きだった。


自転車は自然公園を抜けて、港の方を走っていた。お醤油屋の横を過ぎ、漁師の家の前を過ぎ、丘の方を目指していた。堤防の先でカモメが数羽、日差しを浴びている。波は小さな飛沫しぶきを打ち、水滴が日光に混ざって結晶のように輝いて見える。


「ここら辺でお昼にしようか」


「うん、お腹空いたかも」


私たちは自転車から降りて、田村さん家のうどん屋に入った。「いらっしゃい」と、小太りで頭巾を被った女性が配膳をしている。この女の人が田村さんだ。いや、正確に言うとキッチンで麺を茹でている人も田村さんだ。


「イブちゃん!久しぶりね!」


田村さんが私に寄ってきた。イブちゃんなんて、恥ずかしいから本当にやめてほしい。ロバくんは吹き出しそうになり、笑いを抑えている。


「田村さん、イブちゃんはやめてください。それと、トロロうどんを1つ下さい」


「生姜肉ウドンも1つ」


と、ロバくんがメニュー表を見て頼むと、田村さんは「あいよ」と言って、厨房の方へ消えてしまった。


「イブちゃんって言うんだ」


「やめてよ。正確にはイブキ。でも、近所ではイブちゃんって呼ばれている」


「いい名前だな」


「男の子っぽくて、あまり好きじゃないけどね」


「性別への干渉はタブーじゃないの?」


「中学生にそんなこと求めなくていいの」


私は2つコップを取り、お冷を注いだ。ロバくんに渡すと、「ありがとう」と返された。それを当たり前だと考える人は、幸せな人だと思う。


「オンちゃんは落ち着いているって言うか、妙に大人っぽいよね」


オンドリのオンでオンちゃんなのだろう。イブちゃんよりはマシかなと思ったが、やっぱりどちらにも違和感が残った。


「こう見えて、この街ではそこそこの中高一貫校に通っているの」


「へえ、勉強できるんだ」


「逆に言えば、勉強しかできないよ。両親が私を悲しい勉強マシンに育てたの」


「でも、その道を進んでいるのは君だよ」


ドキッと、不意に飛んで来た鉛玉が、私の心臓を貫いた。自由に生きる彼にとっては、今のはただの言い訳なのかもしれない。でも、私は恐らく普通の人間、いや、普通の女子中学生だ。自分が不幸なことを親のせいにして、現状から逃げて、でも、現実からは逃げられなくて。


お冷をひと口飲むと、田村さんがウドンを運んで来た。湯気からトロロの甘じょっぱい香りが伝わって来る。


「いただきます」


ロバくんは割り箸を汚く割って、ウドンを食べ始めた。私も一味をかけて割り箸を割った。パキッと音を立てて、汚く割った。どこか、清々しい気持ちになった。田村さんの家のウドンは絶品だった。コシのある麺に少し甘い醤油ベースの汁がよく馴染んでいる。だしはカツオと昆布とシンプルで、心身ともに、おちつくような味をしている。


「ご馳走様でした」


お会計を別々で払い、また自転車に乗った。荷台の揺れもかなり慣れてきたようで、ここからは少し余裕のある旅になりそうだった。


「どこへ向かっているの?」


「秘密基地さ」


自転車は丘の方へ向かっていた。あの丘には、大きな廃墟がある。噂だとオバケが出るとか。少し臆するが、このままこの自転車に乗りたいと思った。


「ロバくんの両親は心配してないの?」


「しているかもしれないし、していないかもしれない」


「お金はどうしているの?」


「YouTubeの広告費でなんとかしている」


「へえ、どんな動画?」


「曲を出しているよ」


「音楽かあ。憧れるな、好きなものでお金を稼ぐって」


「食費だけでも一ヶ月ギリギリだよ。オンちゃんはないの?好きなもの」


「ギターはずっとやってみたいって思っていたよ」


「いいね、ギター。オンちゃんは声が綺麗だから、弾き語りとさ向いていると思うよ」


「そうかな。あまり歌わないからわからないや」


「まあ、好きなことの延長線がきっと夢なんだと思うよ」


自転車はトンネルに入った。充満したガソリンの匂いが昔は好きだったが、最近は少し気分が悪くなる。ロバくんの背中の向こうには、まだらに置かれた蛍光灯とピクトグラムがチカチカと光っている。歩行者はあまり通らないトンネルなため、歩道は蜘蛛が縄張りを広げていた。少し暗い雰囲気と涼しい空気に体が落ち着く。このまま、ここで休みたい気分だった。

しかし、自転車はまだ前へ進み、出口の光が見えて来た。ミンミンとやかましい蝉の鳴き声が聞こえる。それはYouTubeで流れる塾の広告、学校を休んだ日に友人が持ってくるホームワーク、日曜日から日付が変わったあの瞬間のような。そんな気分だった。


「もうすぐ着くよ」


確かに、例の廃墟が見えて来た。丘の上に建つ旧ホテルの廃墟。10年前、あのホテルの女将が事故をして亡くなった。それにショックを受けた旦那が病気を発症し、妻の後を追ったと母から聞いたことがある。それ以来、あのホテルに良いイメージはない。


「あの廃墟に住んでいるの?」


「うん。布団も風呂もあるから居心地がいいんだよ」


そこにあったのは、ロマンではなくリアルだった。私は少し恐怖心が抜けた気がした。きっと、幽霊なんていないのだろう。上り坂になったので、自転車から降りて歩いた。草むらにはトカゲやカナヘビ、空にはスズメバチがいる。私たちは割れたコンクリートの道を歩いて登る。5分ぐらいだろうか。やっと、廃墟についた。廃墟の入り口の看板には赤いスプレーアートでFack youと描かれている。言葉の意味も知らずに書いたのかもしれない。だって、このホテルにはもう誰もいないのだ。


「若い力だよ」


ロバくんはスプレーを見て言った。その言葉の意味はよく分からなかった。私たちは入り口を抜けて、中に入った。玄関のガラスは割れているので、常に開けっぱなしだった。エントランスは赤いフローリングになっており、割れたガラスの破片や腐った卵、ひん曲がった自転車が落ちている。


「酷い光景ね」


「すごいよね。これ全部人がやったんだよ」


確かに、幽霊よりもゾッとするかもしれない。私たちは外階段の方へ進んだ。キシキシと嫌な音を立てる床とカビの臭い。なるほど、まともな人ならすぐにダウンしてしまうだろう。ドアノブを捻り、階段の方へ出た。申し訳程度にある手すりは隙間だらけで、転んだらそのまま下に落ちてしまいそう。だが、下に見える豊富な緑と錆びた鉄パイプ、その奥には広大な海が広がる。まるで、スタジオジブリの世界に迷い込んだような、神秘的な気持ちになった。


「良い眺めね」


「僕もここの景色は好きだな」


「上はどうなっているの?」


「まあ、想像通りだよ」


「なるほど」


私たちは5階まで登った。5階はあまり荒らされていないらしい。しかし、彼のものさしは完全にダメになっているようで、フロントほどではないが、もちろん窓は割れているし、変な落書きもある。人が住むには少し抵抗を生むような場所だ。


「流石に酷いね」


「仕方ないさ。家出した中学生が住む場所なんてこんなものだろう」


そう言って、私は彼の部屋に案内された。503号室。周りの部屋と比べるとかなり綺麗で、中には緑色のテントが張られている。そして、床にはガスコンロやナイフなどが置いてある。


「まあ、テントの中はそれなりに綺麗だから。落ち着かないとは思うけど、ゆっくりしてて」


彼に言われるまま、それなりに大きいテントの中に入った。2人ぐらいなら眠れる大きなテントに寝袋が2つある。どうやら、夏用と冬用らしい。「日も暮れそうだし、晩御飯にしよう」と、彼は言って、ガスコンロに火をつけた。部屋の隅にある段ボールから飯盒はんごう袋麺ふくろめん、サバ味噌の缶詰を出す。海鮮味噌ラーメンらしい。麺を茹でて粉末スープを入れ、サバを豪快に乗せる。


「いただきます」


手を合わせて、それを口にした。インスタントのクセになる味噌風味をバックアップするように、サバ味噌がトロトロにほぐれて、食欲をそそる香りが引き立つ。鯖の身と麺を食べると、汁を吸い込んだ肉が一気に口の中で溶けて、魚のほどよい歯応えが残る。とても美味しい。


ご飯を食べ終わると、ロバくんが袋からギターを出した。赤いピックがランプに照らされて、淡い色をして光る。


ジャンジャカジャンと綺麗な音を立てて、次第にリズムが始まった。海外映画の曲だろうか、陽気なリズムだが、音の節々に切なさが残る。


「僕がギターを弾くから、歌ってよ」


「嫌だよ。下手だし」


「歌は思いだよ。上手いも下手もないさ」


そう言って、彼は弦をはじいた。イントロから察するに、サスケの"青いベンチ"だろう。かなり古いチョイスだが、私も大好きな曲だ。


"この声が枯れるくらいに、君に好きと言えばよかった"


この歌詞よりも胸に刺さる言葉はきっと、この世にはないだろう。私は気づけば、ギターに合わせて歌を口ずさんでいた。小さな部屋にテントを張って、ランプ越しに彼と過ごす。ここが廃墟ということは忘れてしまっていた。


「オンちゃんは何で僕についてきたの?」


カフェで流れるような落ち着いた曲を弾きながら、ロバくんが尋ねた。それによって、私は家のことを思い出した。現実に叩き落とされたようで、生えてもいない羽が痛む。


「逃げたかったの。現実から」


オンちゃんはギターを止めて、私の顔を見る。ランプの小さな明かりでも、ロバ君の真剣な顔つきが分かる。


「私の家さ、よくある教育家庭でね。中学受験は当たり前、東大以下なら半人前、って考えなの。頭おかしいでしょ?だから、私は幼稚園から勉強させられて。昔に買ってもらったギターも、押入れにしまっているんだ。ロバくんと会ったのは自主勉で図書館へ行く途中だった。私はロバ君について来て、本当に良かったって思っている」


本心だった。私が彼を見て直感に感じた、あのワクワクとする予感は当たっていたのだ。ロバくんは目を逸らして、首筋を掻いて、「そっか」と、言った。


「ロバくんは何でここに住んでいるの?」


「僕もおおむね一緒だよ。社会に馴染めなくて家を出た。でも、僕はオンちゃんみたいに賢いわけじゃない。ただ、大人の黒い部分にたらい回しにされて、その冷たさが嫌で逃げ出した。だから、僕は空っぽなんだ」


眠い目を無理に開けてパソコンを眺めるような、コーヒー色の目をしていた。彼の歩んできた人生と私の歩んできた人生。全く違うものだし、比べることもおかしいし、優劣だってない。けれど、彼の抱える闇は私の想像も超えるような、大きく黒いものだろう。


「貸して」


彼からギターを取り上げた。それをゆっくりと床に置き、彼の胸元に飛び込んだ。厚い胸板に頬を当てる。ドク、ドクと、ロバ君の早い心臓の音が聞こえてくる。


「これが温かさだよ」


ロバくんも私を抱きしめた。太い二の腕が背中を包み込む。汗が止まらないのは、きっと夏のせいだ。


「ありがとう」


ロバくんはそう言って、涙を流した。大人で、カッコよくて、強い。そんな彼の弱点は人の優しさだった。


そして、私たちは音楽を奏でた。彼がギターを弾き、私が歌を歌う。ロマンスとは遠い廃墟だが、音楽は胸に残った。


そして、私はいつだろうか、眠りについてしまった。夢の中でも彼と音楽を奏でていて、共に笑っていた。


「着きましたよ。起きてください」


優しい中年男性の声で目が覚めた。そこは、私とロバくんが出会った坂の下だった。私はタクシーに乗っていて、手のひらには一万円と手紙が握られている。どうやら、そういうことらしい。私はタクシー代を払って、家に帰った。家に帰ると、父と母に酷く叱られた。だが、そんなことはどうでもいい。彼の旅に着いていけなかったことが、何よりも辛かった。説教が終わると、私は自分の部屋に帰った。本棚と机の上には大量の参考書とドリル。そんなもの、今は見る気になれない。私はベットに倒れて、まくらに顔を伏せた。自然と涙が流れる。そして、どのぐらいだろうか。涙も枯れて一寝入りしてしまっていた。次に起きた時は、目が乾燥していて、痛んだ。そして、冷静になって、もらった手紙を開いた。


僕のことは忘れた方がいい。君は僕みたいになっちゃだめだ。でも、君が着いてきてくれて嬉しかった。ありがとう。もし、何かの巡り合わせでまた会えたなら、その時はまた一緒に音楽をしよう。僕は君が好きだよ。


私は乾いた目から、また涙が溢れそうになる。だが、それを堪えて手紙を封に戻した。また会えたら。その時はまた、ブレーメンの音楽隊になれるかな。

私は押入れからギターを出した。埃を被ったギターはチューニングが必要だった。


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あの夏とギター F.カヌレ @renren3838

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