第2話 生まれ変わってもギフテッドにはなれない
僕にはうらやましいと思う友達が何人かいる。
運動も勉強も人間関係も充実している文武両道な奴。友だちとどこそこに行ったことをこれ見よがしにイ◯スタに投稿してリア充を体現するやつ。
どいつもこいつも、僕にはない何かを持っている。
逆に何も持たない僕はどうだろうか。「陰キャ」のひと言ですむならば
まだいい。僕は死んでしまったようだ。誰にも声をかけられず、誰にも知られず消えていく。こんな毎日に嫌気がさしながらも、日々を消化するしか能のない自分が、何よりも憎かった。
いつもの学校からの帰り道、見慣れた舗装道路に、黄色いテープが張られていた。正しくはバリケードテープとか言うその黄色は、僕を拒絶しているように思えた。
僕だけが除け者で。
僕だけが中心にいなくて。
妄想で終わってしまっても構わない。
そう前置きをして、神でも仏でもないなにかに、願った。
異世界へ・・・と。
クラスで出来損ないの僕は、異世界転生しても地道に勉強するしかないようです。 ゆーしん @0038283
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。クラスで出来損ないの僕は、異世界転生しても地道に勉強するしかないようです。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます