28.開戦-拳と鋼鉄と真実③

ミコト「……えぇ?」


私が困惑していると、遥さんが声をかけてきた。


遥「お!終わったの?今ね、二人で零の武装に関して考察してたのよ」


零「はい。私だけでは考えつかなかったであろう使い方なんかを教えていただいて……とても参考になりました」


沙織「そうなんだ……零、良かったね」


零「はい、これでより沙織を守れます。」


遥「……それで、何話してきたんだ?ミコト。」


……一転して、遥さんが真面目な表情になる。

私は、沙織ちゃんと話したことを遥さんに伝えた。


遥「……なるほど、な。そういう事か……それなら私も勿論協力するよ。でも……他の奴ら、これ知らねぇもんな?」


ミコト「……そうだね。だから、他の皆が他のペンタゴンと戦闘になるのはやむを得ないことになっちゃうけど……沙織ちゃん、それでもいいよね?」


沙織「……はい、寧ろ、知ってても戦闘は不可避でしょうし……」


ミコト「……そうなんだ?ま、まぁ……それじゃあ……私達は先に進もうか?もしかしたら、既に戦闘が終わって皆集まってるかもしれないからね。」


遥「そうだな。私達も先に行こう。沙織達も着いてくるだろ?」


沙織「あ、はい……!」


遥「よし、よろしくな」


沙織「……あ、でも、ここから先は狭くて零は出れませんね……一旦戻ることになるけど、大丈夫?」


零「問題ありません。私は戻らせていただきます。」


そう言うと、零がその場から消えた。


ミコト「……これ、どこに行ってるんだろうね?」


沙織「……さぁ、私も詳しくは知りませんが……どこか、異空間的な場所にいるのでしょうか?」


遥「……ま、先行こうよ、しっかし、他の皆と比べて楽しちゃってる感じだな、これ」


ミコト「……まぁ、仕方ないってことで……行こうか」


……私達は、部屋を出た。

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