7.久しぶり①

家に着いたのは、大体五時十分頃。

扉を開けると、明里が出てきた。


明里「おねーちゃん!おかえり!今日遅かったね、どうしたの?」


夜見「ん……なんでもないよ。大丈夫、私は部屋に戻るから」


明里「はーい!じゃあ私はリビングでテレビでも見よっかな〜」


あー……ほんとに、私の妹なのだろうか、彼女は……

して、私が部屋に戻る為に階段を登り始めるより先に、インターホンが鳴った。

……こんな時間に、なんだろうか。

取り敢えず出てみると、そこには私と同じくらいの背丈をした女が立っていた。


???「えっと……ここ、倉橋夜見ちゃんのお家であってます……?」


え、私……?私に用が?怪しい……ここに来てまた刺客、だなんて言うんじゃないでしょうね……

念の為、拳銃を形作って隠し持ってから、扉を開ける。


夜見「はい、なんですか……倉橋夜見は私ですけど」


???「……!夜見、ちゃん……!久しぶり……!」


夜見「?えーっと……」


???「お、覚えてない、かな……そっか、もう、五年くらい前の話だもんね……」


夜見「五年……?ってなると、小学四年生……」


???「名前、言えば分かってくれるかな……蓮夏、水浮蓮夏だよ、私」


……蓮夏……水浮蓮夏?……あー……あ、あ?

という事は……


夜見「貴方は私の敵って事?」


手を後ろにして隠していた拳銃を彼女に向ける。

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