第8話
あれからミズキはwetubeを始めすぐに収益化まですぐだった。
編集はエイキと僕で行なっているが、エイキの速さとクオリティーには敵わない。
「ミズキいる?」
編集している僕のところにナツハさんがやってきた。
「今配信しているかと。」
「そう。アルトがいるのもちょうどいいや。」
「そんなことより、服を着てください。」
「あぁ。眼福でしょ。」
下着姿で欲情的なスタイルを見せつけた。
「はいはい。それより要件は何ですか?」
「そういう反応するんだ。お姉さんそんなに魅力が無いのかな?」
「いやすごく興奮しますが、2徹目でそんな元気ありません。」
「そうなの。2徹までして何をしているの?」
僕は、2徹までしてやっていることは単純にいうと動画の編集に加えて学校の宿題、エイキとアカネのサポートしているということだ。
「ほどほどにね。まぁ。少しは休みなよ。」
ナツハさんが隣に座り膝枕をしてくれた。
「なぁっなんで!」
「まぁまぁ。少し、休みなよ。」
僕は、その言葉を聞くと寝てしまった。
起きた時には、なぜかナツハさんと一緒に部屋に付属しているベットの上に寝てしまった。
「ナツハさん起きてください。まずいですよ。」
ナツハさんのが体を起こすとそのまずさが拡大した。
「何で下着を着けていないのですか。」
僕は呆れてしまった。
「私、寝る時裸で寝るのよね。」
だからって今は着けておいてください。
「お姉ちゃんいる?」
まずい!ミズキだ!
「ナツハさん服着てください!」
ナツハさんと揉めてしまい騎乗位のような体制になってしまった。
「お姉ちゃんいる?」
この部屋の扉を開けて勢いよく入ってきた。
「お姉ちゃん?」
「ん?ミズキ?」
「何やっているの?お姉ちゃん。」
僕は、頭を抱えてしまった。
身内の情事を見るのは心苦しい。
「あーこれは。子作り?」
ドストレートな回答だ。
「アルトくん?ちょっと待っていてね。」
ミズキはすぐに部屋を出て、どこかに電話した。
「ナツハさん。少しどいてくれませんか?」
「うーん。どうしようかな?」
そのまま抱きついてきた。その柔らかい感触が幸せを感じる。
「本当に最後までやっちゃう?」
耳元で囁いた。
「流石にそれは遠慮しておきます。体は大事にしてください。」
「あら、そうなの。」
「やめておきます。このままでは対価として何を請求されるか分かりませんから。」
「そんなものいらないのに。あなたのこと結構気に入っているのよ。ねぇ。やりましょ。」
僕は、そんなこと言われたら断りきれない。
ながされそうになった時だった。
「アルト!」
「ソラ!」
ソラがなぜか部屋にやってきた。
「ナツハさん!」
こんな覇気をまとったソラを見るのは初めてだ。
「分かったわかった。ごめんって。まだやってないから。」
「分かっているならいいんです。さぁ!服を着てください!」
「はいはい。」
この迫力を持ったソラの勢いには勝てなかったようだ。
思い出したように服を着始めたナツハさんに質問した。
「そういえば、頼みたいことって何?」
「それね。ソラにもだけどあなた達も配信してみない?」
「ソラはお絵描き配信的な感じで思いつくけど、僕はなぜ?」
「それね。それは後で説明するわ。そして何だけど、私が事務所作るからそこに所属する形になるわ。」
どうやら最近流行ってきたから法人化して事業の一環としたいようだ。
「高校生だけど問題ないわ。芸能人と同じような形になるし、アルバイトという形にするから。」
何というか強引だ。
「じゃぁ!アルトくんスッキリしたでしょ。またね!」
「あっちょっと!」
僕はなぜ配信しなければならないのか僕は説明を受けていない。
「まぁいいや。ミズキ。」
「何?」
「動画の編集は終わっているから確認してくれ。」
「分かったわ。ありがとう。」
とりあえず、エイキ達のサポートは後でもできるので今日は宿題だけして帰ることにした。
今回はミズキとソラがいるおかげで予定より早く終わった。
「帰りどこかで食べて行かない?」
今日は日曜日で夕食を取るにはどこも人が多い。
「どこかいいところ無い?」
僕は、いつの日かトウカ姉さんと行ったお店に連絡して予約を取った。
「駅ビルにあるお店なんだけど行く?」
「「行く!!」」
食いつきよく反応したのに驚いた。
マンションを出て駅ビルまで行く間に相当数の人でごった返していた。
「ちょっと人酔い。」
ソラが人酔いしてしまったようで、近くのコンビニのフリースペースに座った。
「ちょっと水買ってくる。」
僕は、水を買いに席を離れた。
「ソラ大丈夫?」
「うん。なんとか。多分あの日が近いから。」
「なら、薬要るよね。はい。ありがとう。もうすぐアルトが水買ってくるから。」
数分でアルトは水を買ってきた。
「はい。水。」
「ありがとう。それと、何かしら胃に入れるためにソラが好きなもの買ってきたよ。」
「あ、ありがとう。」
ソラは赤面した様子で生返事した。
「ゆっくり行こう。お店には伝えておくよ。」
携帯を取りカンナさんに連絡をした。
「アルト君。時間は大丈夫?」
「うん。今連絡したから大丈夫だよ!」
ソラが落ち着くまで待つことにした。
落ち着いたころには、人混みも落ち着いてきて通れるくらいになった。
「大丈夫か?」
「えぇ。大丈夫だよ。」
駅に着くころにはソラは暗くなりビルの明かりと街灯が町を照らす。
駅ビルにあるお店カンナさんのお店は繫盛していて僕たちは個室へと案内された。
「お久しぶりね。アルト君。今日は彼女の連れ?」
「お久しぶりです。カンナさん。いえ、彼女たちは幼馴染ですよ。」
カンナさんは僕たちを一瞥した後。
「そう。幼馴染なのね。」
彼女は、微笑みながら店の奥へと消えていった。
僕は、彼女たちの頭の中を見たい やーしん @ToukaRay
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