第33話 リアンとの食事 1
酒の入ったグラスをテーブルに置くリアン
こんがりとよく焼けたお肉にスパゲテイをパクパク食べるワン子
冷たい水を口にするアーシュ
「そうか、魔法の薬を浴びて、小鳥に変身したんだねエイル」 「ピピピーツ」
「君たちも大変だったみたいだ」リアん
「ええっと、君?」
アーシュさんに目を向けるリアン
「名前は?」
ワン子さんの口にさっと手をやり
「ほら、あまり、急いでパクつくと、のどに詰まる」と言って
ナプキンで、ワン子の口を押さえながら一言
「サラ」
「うん?そうだったけ?」リアン
「……」アーシュは偽名を名乗ると
すると、いきなり、テーブルの下で、
ワン子の手をギュウッと握り締める!「へ?」
アーシュさん
何で、そんないきなり、熱い(情熱的な)目でワン子を見るのですか?ワン!
そんな、どうしよう?僕アーシュさんとは 友達のままでいいです!!ワン!
だが、アーシュの方は小さな声で
「いいな しばらくの間 俺はサラだ
特に、初対面の見知らぬ隣国の貴族相手に俺の素性を悟られたくない」
え、アーシュさん
いいけど、相手はエイルさんのお友達でしょう?
小鳥さんことエイルさんも何か言いたげだけど とりあえず、黙ってる。
そういえば、僕に留守番をたのんだ、師匠が言ってたけ
『黒の貴族の少年(アーシュさんの事) この御時世だし、高位ゆえかしら
何度も命を狙われて、危ない目にあって、人間不振かも扱いに気をつけてね』
小鳥さんことエイルさんは、アーシュさんの方に飛んできて、
ね、そのパンちょうだいとおねだり、「ピピピ」と鳴いて
ほら、ごはん食べて!とジェスチャーをする。
そんな様子に小鳥さんことエイルさんに笑いかける。
現在、偽名サラと名乗るアーシュさん。
「本当に仲良しだね」微笑んでいるリアン。
「リアンさん あの聞いていいですか
エイルさんエルトニア姫さまとは どおいう関係だったですか?ワン!」
「白の国でのエイルの事や私との関係を知りたいのかい?」と明るくリアンさん
空になったワイン 再びぶどう酒をそそぎ、それを一気に飲み干す。
「遠い親戚では、あったけれど、私の父とエルトニアの父は仲がよく
年に何度か エイルの家に遊びに行っては、世話になったよ。
勉強嫌いのエルトニアに、どうにか勉強させたもんさ」リアん
「ピピピピッーツ」
低い声で、抗議する小鳥さんことエイルさん
「あ、嫌いな科目が2,3あっただけだったね
ハハハ、ごめんエルトニア」とリアンさん
「ピー」ぷいと拗ねて横をむくエイル
「まあ、私もエイルに川での魚釣りや
森に咲く花の名前や薬草なる珍しい草や実の事を教わったよ」
「その頃のエイルは、髪を短くして、やんちゃで、
ちょっと乱暴な口調でしゃべる…よくエイルに誘われて森で遊んだものだよ。
エイルは、明るいお日様みたいで いつも元気にキラキラしていた。」
「そうなんですか?ワン」ワン子
「そんなエイルが 私は大好きだった…..今も」
「えっ?ワン?」「ピッツ?」「!?」
と、突然ここで、リアンさんが白の国の言葉で、喋りだす
(※つまり、外国語、リアンとエイルの国の言葉、
ワン子さんには聞かせたくないらしい)
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