第32話 左のカップの場合
☆左のカップを選んだワン!
「 にああ~ん」とても嬉しそうなドラにゃー
ドラ猫(マジシャン)
「えー!!はずした!ワン!!」
早業で料理のコックスタイルに変身(というか着替える)と
慌てて焦るアーシュさん猛攻撃をかわし!
(敵ながらすごいぞ あのアーシュさんの攻撃をかわした!ワン!いや違う
常連客の数人を盾にしただけかワン!)
「待て!!」追いかけるアーシュさんとワン子さん
そして、ドラ猫は厨房へ向かい!厚い鉄の扉を閉めた!
「いや~あの厨房!よく爆発するので、お客さんに迷惑がかからないようにと
中もだが、頑丈な扉にしてあるんですよ」
「え?」「どうゆう厨房?いや、店なんだワン!」ワン子
ドラ猫の方だが
料理の下ごしらえにと、小麦粉を小鳥さんにふりかける 「こほこほピイ?」
さらに胡椒、塩を小鳥(エイル)さんによくまぶす!!
「ピ、ピイイ!こほこほ」
そ、し、て、 コンロに火を付け、巨大なフライパンを片手で持ち、小鳥さんの方を向き不気味に笑う!
「ぴ、ピイイイイ!!!」
と、ここで、不気味なうなり声を上げて厨房の厚い鉄の扉がまっ赤になり どろどろと溶けてきた。
まだ、残っていた鉄の扉の焼け爛れたまっ赤な残骸を素手で引きちぎり!
怒り狂ったアーシュさんが厨房に入って来た。
その恐ろしさに怯えるドラにやーを魔法の力でふっ飛ばし!
短く魔法の詠唱を唱えるとエイルは透明なうす緑の魔法のボールに包み込まれる。
あ、魔法攻撃や炎等を防ぐ魔法のバリアー(楯?)だワン
そんな事を想うワン子
すると、今度はアーシュは左手を天に掲げた。
左手から巨大な火の玉が生まれる 巨大な火の玉が更に膨れ上がり!
更に膨れ上がり!!今度は右手を添えて、
両手が天を向き!更に膨れ上がっている。
まずい! あの勢いでは、
このままでは厨房、店はおろか!街の半分は吹っ飛ぶかもしれないワン!!
ワン子さんの後ろからゆっくりとした呪文の詠唱が聞こえる。
キュオオオンンと甲高い大きな音がして
ゆっくりと、アーシュさんが創り出した炎 ….火の玉が小さくなって消えた。
「ふう」と大きく息を吸い込みため息をつくアーシュさん
「すざまじい炎の魔法だったね!
まだ、子供なのにあれだけの魔法を良くコントロール出来てすごいね」
「今、俺の炎の魔法を中和して、消したのは貴方か?」
息が上がっているアーシュさん
「余計なお世話だったとは思ったけれどね。」異国の青年
あれはたしか、酒の飲み比べ勝負で、
酔ってしまったアルテイア姫の勝負の相手だワン!
その青年…….彼は薄い色の髪、うす青の色の瞳をしている。
右肩に掛けたトーガが意味ありげだワン! あ、片方の腕が‥
とにかく、その容貌から、どうやら彼はエイルさんと同じ白の国の人のようだ。
「ピッツ」あ、エイルさんこと小鳥さんが目を覚ました。
「ピイイイイ!」
あ、エイルさんこと小鳥さん!青年を見て驚いてる!!ワン しかも、エイルさん、
な、泣いてる!ワン!
小鳥さんを見てる淡い金髪の青年 エイルさんの色違いの瞳に気がつき
「エイル? エルトニアなのかい?」と声をかける
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