第21話 街の広場 リュートの姫君 1
わん子さんの場合(アーシュさん+小鳥さん)
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わん子は 階段から財布を拾おうとして
すべってしまったワン!
はいと財布を差し出す女性
すんなりとした長い指、切れ長で、卵型のとても美しい顔立ち
左手にはリュート
きっと吟遊詩人なのだワン!でも、なんて綺麗な人だワン!
「あら、かわいいワン子さん 階段から見事にこけてしまったわね。」
「ちょっと待って」 近くの噴水の水でハンカチを濡らし
その濡れたハンカチでワン子さんのたんこぶを冷やす
「すごい美人だ!エイルさんが甘い香りのパステルピンクのバラなら、
この人は白百合か白い牡丹の様だワン。」
優しく手でワン子さんを撫でる「ぼんやりして? 本当に大丈夫?」
「水かなにか飲む?具合が悪いのなら
薬を扱う薬師か、お医者様のところに行きましょうか?」心配そうに見つめる
「大丈夫ですワン ありがとですワン」
「おい!わん子!財布はあったのか?」とアーシュさん
ピイと遅れて小鳥のエイルさん
あれ?どうしたの?突然アーシュさんが怒ってる!!
手から火がじわ~とすこしずつ燃えだしている。
目が怖い!! 元から目つきが悪いから すごく怖い~!!!
えっつ! また僕なにかした?ワン?
あれ? 僕じゃなく、この綺麗なおねえさんを睨み付けている。
ピピピイイ!と突然!エイルさんが アーシュさんの耳元で
甲高い声で鳴いた!
その声に ハッとして 目を伏せるアーシュさん
リュートの綺麗な歌姫もちらりと、わん子さんを見る。
そして、ゆっくり近づき、突然 アーシュさんとリュートの歌姫さんが
北の国の言語(※つまり外国語)でしゃべりだした
※ つまり わん子さんに会話の内容を聞かせたくなかったのねワン
「エイルはおまえとは、争うなといったが、俺はおまえを許さない」とアーシュ
「憎んでくれていいわ 私の愛しい大事な人。会えてとても嬉しい」
リュートを持ったその美しい女性は答える。
「殺し合いは今度、ゆっくりしましようね。
かわいいワン子さん達の前では遠慮するわ またね」
※今度は外国語ではなく、この国の言葉で話しをする。
ワン子さんに話かける。
「じゃね わん子さん 具合が悪かったら このお兄さん(アーシュ)に
階段から落ちた事をちゃんと言って、お医者につれていってもらうのよ」
※ とアーシュに聞こえるように言う
ああ、行っちゃった
しかしアーシュさんて、バイリンガルだワン!しかし 何を話してたんだワン
ただならぬ様子だったワン
あ、小鳥さんことエイルさん言葉分かりましたか?ワン
「……」
「……………」
うつむき小刻みに震えてる。
「…….エイルさん、震えてる なんかつらそうだワン」
そこへアーシュさんがやって来て
「わん子!階段から落ちたのか?
しょうがない奴だな具合はどうだ? 医者か薬師の所へ行くか?」と
先ほどと変わって明るく笑って問いかけるアーシュさん。
「大丈夫ですワン!」
とそこでお腹がぐう~と鳴る アーシュさん大笑いして
「食事にするか?エイルもおなかすいたじゃない?」と明るく一言
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