第32話

ドドドドドドドッ


ベッドに 4人で 横に なっている

ニックたちに 銃声と 言う目覚まし時計が

鳴る


「まだ 戦闘が 続いているんだ・・・」


半分 眠りかけて いたニックだが

バッチリ目が さめる


「アーリントンは 眠っているな」


ニックの 右胸に 頭を あずけ

腕の 中で 寝息を たてる

アーリントン

その隣に アステーレ

ニックの 左側に寝ている ネイスが

上半身を ムクッと 起こす


「わたしたち ここにいて大丈夫かしら?」


ニックの 顔に ヌッと 寄る

ネイス


「うん??」


まだ 頭がハッキリしない

ニック


「わたしの 家の方が まだ安全な

気がする」


濃厚な キスを する ネイス


「うーん それじゃあ 移動しようか」


言葉に 反して まだ 寝ていたい

ニック


「うん」


ニッコリする ネイス


「その 前に クリフォードの デスクを

調べたい」


だんだん 頭が 回って きた ニック


「ええ 行きましょう」


ベッドから 起き上がる

ネイス


「それが ちょっと 起きれない」


完全に 安心しきっている

アーリントンが 起きそうにない


「そーっと 動いて」


ゆっくりと アーリントンを

ずらして 体を ぬこうとする

ニック


「う・・・ん

ニック 大好きだよ」


ギュッと 抱き付く

アーリントン


「あ・・・目が さめちゃったね」


アーリントンが 起きたのを

感じ取る ニック


「すごく 気持ちよかったよ」


ニックの 耳もとで ささやく

アーリントン


「それは どうも」


糸をたぐりはてとなる


「ニックも もう 銃が 撃てないとか

言ってないで しっかりキルしてよ」


腕組みして 見下ろす

ネイス


「えっ あたしの おとうさん 撃った

よね」


首を かしげる

アーリントン


「あれは 2発目の威嚇射撃が たまたま

当たっただけ なんだけど

ごめんね」


弁明する ニック


「いえ イイの

おとうさん ポテト欲しさに

ギガンテスの 肩を 持って

あたしの 制止も 聞かないで・・・」


さみしげな 顔になる

アーリントン


「うん 仕方ないよ

悪いのは サンモルトなんだ」


アーリントンの 頭を なでる

ニック


「ん??あれ オオワクダニヤマは??」


オオワクダニヤマの 姿が ないことに

気付く ニック


「ここに 入る前には 居なかったから

暗闇で はぐれたんじゃない??」


アステーレが 答える


「えっ 困ったな」


しまったという 表情の

ニック


「なんで??」


不思議そうに ニックを 見る

3人


「・・・そうだよな

みんなは ここに居たいんだよな」


苦笑いの ニック


「うん そうだけど」


すかさず答える ネイス


「・・・よし クリフォードの

デスクを 見てみよう」


ベッドから 起き上がる

ニック


「うん・・・」


苦笑いの ネイス


カチャ


「よし 大丈夫」


つい さっき 確認した ばかりだが

また チェックする ニック


「ハンドガンくらいか

この カギの かかった 引き出しの

カギは クリフォードが 持ってる

んだろうな」


デスクの 開きそうな ところは

全部 開けて みたが 使えそうなのは

銃くらいで あと1ヶ所 カギが

かかり 開かない


「カギなんか なくても」


マグナムを 取り出し

ペロッと する ネイス


「ちょっと待て」


今 それを 使うのを 止める

ニック


「なに?」


けげんな表情に なる

ネイス


「いや それだと 中の物にも

大穴が あくからさ」


カギが 開いても 中身が 損傷しては

元も子もない


ドンッ


マシンガンの ツマミを 回し 連射モードから

単発モードにし 1発だけ 発射する ニック


「よし 開いたぞ」


ちょうど 当たり所が よく

引き出しが 開く


「やったぁ オレの スマホ」


中身を 確認して よろこぶ

ニック


「わたしのも あるわ」


食い入るように 画面を見る

ネイス


「これ オオワクダニヤマの社員証IDカード」


目的の ブツを見つけ ガッツポーズが

出る ニック


「見つけたわね

それで どうするの??」


ニッコリする ネイス


「うーん 肝心の オオワクダニヤマ本人が

行方不明に なっちゃったら

意味ないなぁ」


少し 考えこむ ニック


「よし 武器も あるし

スーパー ピッコーに もう1回

行ってみるか

もしかしたら オオワクダニヤマが

いるかも 知れないし」


オオワクダニヤマを 探すのを

優先する ニック


「・・・うん そうよね」


苦笑いの ネイス


一方

チーム ドーミーと ゾンビが 畑の

攻防戦を する前


「ウッッ」


頭を おさえ 中腰に なる

シューメーカー


「どうかしたのか」


心配する

グーテンバーグ


「・・・ちょっと めまいが

しただけだ 大丈夫」


少し 過労ぎみの

シューメーカー


「昨日から ずっと起きて 指揮を

とって いたのじゃから

仕方ないですじゃ

わしが アーリントン捜索の

指揮を とるから ゆっくりされては??」


シューメーカーに 笑いかける

グーテンバーグ


「悪いな そうさせて もらうよ」


自室に 向かう シューメーカー


カチャッ


「ふぅ・・・」


そのまま ベッドに 横になる

シューメーカー


ガタガタッ


部屋に 誰かが 侵入して来る


「誰だッ」


上半身を 起こす

シューメーカー

目を こらす


「・・・ジョジョリーナ!」


おどろきと 同時に なつかしさで

笑顔に なる シューメーカー


「はい」


満面の笑みに なる

ジョジョリーナ


「生きてたのか」


ベッドから 飛び起きる

シューメーカー


「ずっと クリフォードに 監禁されて

いました」


ゆっくりと 話しはじめる

ジョジョリーナ


「なんと あいつ 被害者面しやがって」


一気に 怒りが こみ上げる

シューメーカー

一生懸命に 捜索したのだが

それでは 発見できないハズだと

理解する


「わたくし シューメーカーに

また 会いたくて」


頬を 赤らめる ジョジョリーナ


「私も 会いたかったよ

ジョジョリーナ」


シューメーカーが そう言うと

彼を 抱き寄せ 濃厚な キスを する

ジョジョリーナ


「・ンッ・・・イイのか??

クリフォードが 知ったら・・・」


別の チームで リーダーを している

クリフォードの ことが 気にはなる

シューメーカー


「あいつとは 別れました」


サラッと 答える

ジョジョリーナ


「そ・・・そうなんだ」


タジタジに なる

シューメーカー


「あなたと シたいの」


シューメーカーを ギュッと

抱き締める ジョジョリーナ


「うん おいで」


激しく きしむ ベッド


「あっ アーン」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る