第6話

「あっ あの車」


キャサリンは 旦那の トムと 一緒に

車で コンビニに やって来た

遅い 昼食を 買う ためだ

しかし コンビニの 前には

黒塗りの デカい 車が 止まって いる


「ちょっと タイミングを

ずらそう」


あの 車に 乗る 人物に

関わると 大変な事が おきると

わかって いるから

車の中から 様子を うかがい

黒塗りの 車が 去るのを

待つ 二人


一方 ニック


「えっ ヤツらって なに」


ニックは あわてて ネイスの もとに

戻ろうと するが 車から 降りて きた

屈強な 連中に 素早く 羽交い締めに

され 車に 押し込まれる


「ネイス!!」


叫ぶ ニック

しかし ネイスも 捕まって いる


「この野郎 なに しやがる

ネイスを 解放しろ」


体を クネらせ 抵抗する ニック

しかし チカラで 負けて いる


「ボスから 二人を 連れて 来る ように

言われて いる

大人しく して いれば 危害は

くわえない」


誰かの 命令だと ニオわす 男

つまり こいつらは 手下って 事に なる

それを 聞き さらに 抵抗する ニック


「この 離せ って んだ」


ニックの 後頭部が 男の 顔面に ヒットする

手が ゆるんだ スキに

ネイスに 抱きつく


「大丈夫か??

ケガして ないか??」


ネイスの 顔色を 見ると 大丈夫そうだ

ホッと 安心した 瞬間


「大人しくしろ」


テーザー銃 という 電気ショックを

あたえる 銃の 電極が

ニックと ネイスに ヒットし


「ぶぁぶぁぶぁ」


「あ゛ーーッ ギャアーー」


電気の 餌食に なる 二人

激しい 刺激に 意識が 飛びそうに

なる ニック


「クッソーーーーーッ

負け ねえぞ」


そのまま 連れ さられて 行く


それを 目撃する キャサリン達

は ふるえながら 推移を ただ 傍観

する


「もう1人は わからないけど

女の人は ネイスよね

友達だから たぶん 見間違い

じゃあ ないと 思うんだけど」


トムに 聞く キャサリン


「そう やんなァ

えらい 緊迫した 状況やったけど」


トムは 心臓を おさえながら 答える

こういう 事態に よけい 神経が

過敏に なっている


「通報した 方が イイの かしら」


キャサリンは どうにか しようと

解決策を 考える


「意味ないやろ

どうせ」


トムは こんな 現状に イヤけが さし

あえて 関わって とばっちりが

来るのを さけたいと 思っている


「でも ジャーナリストとして

ほうっておけな」


「いや 見なかった事に

しとけよ」


キャサリンは つい 職業病が 出て

事象を あばきたいと 少し

暴走ぎみに なっているが

それを トムに 制止 させられる


「・・・」


「・・・」


沈黙が ながれる 車内


一方 その頃


ニックらを 乗せた車が 橋を 渡り

設置されたゲートを 通過しようと する


「オレだ」


「はい どうぞ」


ものものしい ゲートは さながら

軍事基地の それの ような

迷彩柄の 男 2人が マシンガンを

構えながら 侵入者を チェックする


「なんだ ここは」


ニックは 車外を キョロキョロする


「おい 布 かけろ」


男の 合図で ニックの 頭部に

黒い 袋が かぶせ られる


「おい やめろ」


周囲の 情報が ないと 脱出に 手前どるが

抵抗 むなしく 視界が うばわれる


「大人しくしろ」


黒塗りの車は 2階建ての ビルに

横付け される

なにかの オフィスとして

作られていたみたいだが

看板も 撤去され もぬけのから

という 印象が つよい

スライドドアが 勢い よく 開き

引っ張り 出される 二人


「おりろ こっちへ来い」


なんとか 抵抗する ニック


「やめろ」


地面に おしりを つけようと するが


「こっちへ来い」


無理やり ひきずられるように

建物の 中へ 運ばれて いく

ニックら


「この 部屋へ 入れ」


軽い 木製のドアが 開き

また 引っ張られる ニック


「イスが あるから 座れ」


無理やり 立たせ そして イスに

押し付けようと する


「座れ って 言ってる

オラッ」


ニックの 足を 蹴り ようやく

座る


「乱暴を するな」


わめきちらすニック


「大人しく しろ」


突然 黒い布が はずされ

部屋の 真ん中に 座って

いることが わかる


「やあ」


ニックの 正面に デスクが あり

その 向こうに 座っている

人物が しゃべり かけてくる


「お前 どこかで 見たぞ」


ニックは その男に 見覚えが

あった


「そうだ オレを 留置場に

ぶちこんだ 署員!!」


「ほう 記憶力は イイんだね

ニック君」

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