魔道具屋の次男坊ドランは、持ち込まれた魔道具の修復をしながら兄の元で生活していたのですが、ある日前世の記憶を思い出します。
自分は前世SEで、どうやらこの世界の魔法陣はプログラミングで魔術を発動しているらしいと気づいたのです。
ドランはプログラミングの知識を活かし、さまざまな魔道具や自動設定できるスクロールを作って生きていくことを決意するのだけど、その魅力的なアイテムは権力者たちに目をつけられて……、というお話です。
この作品、面白い。
特に魔法陣をプログラミングと解釈し、関数や構文を利用してスクロールを作成したり、ほかの魔道具を作っていく過程が面白い。
ともすれば、努力や苦労、工夫までせずに成り上がる物語があふれる中、こつこつと試行錯誤を積み重ねて成長する主人公ドランに、非常に好感がもてます。
また、彼、とてもいいやつなんですよね。
現在、私もまだ物語の途中ではあるのですが、今後この主人公ドランがどのように成長するのか楽しみです。