第21話
-翌朝
「ん…朝か…。…ん?…ん!?」
目が覚めると腕の中にはサークルの後輩の東雲凛がいるではないか
「え…!!え!?なんで!?どうして!?もしかして俺やっちゃった!?」
昨日の記憶がおぼろげであたふたしていると
『ん…おはようございます…起きてたんですね。体調はどうですか?』
「え、ああ…体調は大丈夫だけど、俺昨日の飲み会後の記憶あんまりのうて…。
すまん!俺、凛が嫌がることしかも!!」
『え!?なんで謝ってるんですか!確かに絡み酒はされましたけど…』
「え、絡み酒…それだけ?他には?」
『ええ、本当にそれだけですよ。
ベッドに寝かせようとしたら離してくれなかったので仕方なくここで寝かせて頂いたくらいです。』
「よかった…なくて手出しちゃっ…(ボソボソ」
『葵さーん?なにブツブツ言ってるんですか?』
葵の目の前で手を振ってみせる凛
「…!ごめん、なんでもない。」
『まぁ、酔いも覚めたようですし私はそろそろ部屋に戻りますね。』
「あっ、ああ…ありがとう。」
『昨日も言いましたけどお隣のよしみですので!これくらいどうってことないですよ~!』
「昨日はいつもよりテンション上がって飲みすぎたみたいだ…、反省してる。」
『はい、次からは気を付けてくださいね!では失礼します!』
葵の部屋を出る。
『…はぁ…!(顔に出てないよね…!?事故とはいえ一緒の布団で一夜を過ごすなんて…!あ~!絶対顔熱い!)』
ガチャ「あっ…東雲さんおはようございます。」
扉の前でもんもんとしている凛の前に現れたのは昨日も挨拶をした相手…
『は、速水さん!おはようございます…』
「はい。よくお会いしますね。昨日の彼は大丈夫でしたか?結構酔ってるようでしたので。」
『彼…葵さんのことですね!
はい!さっき起きたみたいで昨日の記憶ないみたいですが体調は大丈夫でした!
ありがとうございます!』
「それはよかった。ではそろそろ仕事の時間なので僕はこれで。」
『あ!学校!!速水さんもお仕事頑張ってくださいね!では!』
そそくさと自分の部屋に入っていく凛を見送りゆっくりと歩き出す速水
「東雲凛か…。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます