第95話 次元家屋にて③ 国王夫妻

 契約完了と同時にリーザとラナの身体に変化が表れ、二人はよりヒトに近いフォルムになった。

シャヤ 「・・・リーザはスレンダークール美女系でラナはギャル美少女系・・・尊い・・・」

などとシャヤが浸っていると、隣の部屋から「ピーピーピー」と音が聞こえてきた。

ジイン 「どうやらお二人の処置が終わったようですね、行きましょうか」

 〜〜〜〜〜〜〜〜

   〜〜〜〜

    〜〜

ジイン 「先ず、二人とも身に何も纏っていませんので、僕とアボスさんは国王様、ルーラー達は王妃様の着替えをお願いします、それではカプセルを開けますね・・・ハクブ、ボタンを宜しく」

ハクブ 『・・・ポチッとな・・・』

 カプセルの上部が開き、二人を車輪付き担架ストレッチャーに乗せたあと手際よく着替えを行い横に寝かせた。


(ちなみに王妃様の着替えには女性陣の極めて強固で堅牢なガードがあったのは言うまでもない)


 しばらくすると、二人は目を覚ました。

国王  『む・・・ここは・・・?』

王妃  『う・・・ううん・・・』

ルーラー『お父様!お母様!』

国王  『おぉ・・・ま、まさかルーラーなのか・・・?』

王妃  『あぁ、これは夢なの・・・元気な頃の貴女を再び見る事が出来るなんて・・・』

 

 三人は嬉し涙を流して抱き合った・・・


アボス 「感動の再会に俺達はお邪魔だな・・・みんな一旦退室するか」

 こういう光景はやはりグッとくるものだな・・・リーザとラナも涙ぐんでいて、フロウとシャヤも泣いている、あとジインは・・・うおっ、ボロ泣きしている・・・それをハクブが『よしよし』と頭を撫でて慰めている、うん・・・とにかく部屋から出るとするか。


~数分後~

 ガチャリ

ルーラー『みなさん・・・申し訳ありません、大変お世話をおかけしました』ペコリ

アボス 「あぁ、もう良いのか?せっかくの親子水入らずだ、もう少しゆっくりしても構わないぞ?」

ルーラー『いえ・・・父も母も先ずはお礼がしたいと言っていますので・・・』

アボス 「そうか、それなら待たせる訳にはいかないな」

ルーラー『よろしくお願いします』


 ・・・非公式ながら国王夫妻との謁見(?)か・・・しかし大丈夫かな・・・チラッ

 みんな泣いてたから目が真っ赤になってるが・・・まぁ事の顛末を話すくらいだからな、不敬罪にはならんだろう。


 さて、では行きますか、久々の国王様との謁見へ



 

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