第92話 ルーラー

 こうして、フィアー司祭達はレナードとレーアを連れて地下陵墓を後にしたが、その際に転移巻物テレポテーションスクロールと様々な品物が手渡された。


フィアー「此方はアイラード辺境伯よりあなた方にと」

ベリル 「そして儂等からはこれを」

レイテ 「によろしくね」

ロンドネ「いいかい、シャヤ、フロウ、しっかりとを護るんだよ」


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アボス 「・・・全てお見通しということか・・・」

ジイン 「そうですね、ベリルギルドマスター、レイテさん、ロンドネさん、フィアー司祭・・・とてつもない切れ者なのに更に加えてアイラード辺境伯・・・なんて恐ろしい人達ばっかりだ」

フロウ 「・・・転移巻物テレポテーションスクロールに反物、それに宝石はガーネットにルビー、ラピスラズリとは・・・このチョイスは素晴らしい・・・」

アボス 「フロウ、それは宝石の選び方が良いということになるのか?」

フロウ 「ああ、まずガーネットは実りを象徴する石で縁起が良い、次にルビーだが言わずと知れた宝石の王様で、そしてラピスラズリは宝石の価値もさることながら砕いて顔料として絵画にも使える事が出来る、美術全般に造詣の深い王妃様にはピッタリの献上品だ」

アボス 「ほう・・・なかなかの博識だな」

フロウ 「フッ、淑女たる者、この程度の知識は自然と身に付けているものだ・・・」キリッ❗

 これ以上ないキメ顔をフロウは得意気にした。

シャヤ 「・・・淑女は自分で淑女とは言わない・・・」

    「「『『・・・・・・』』」」

フロウ 「・・・ルーラー・・・それでは御両親の元へ案内をよろしくね」

ルーラー『はっ、はい・・・ではこちらです』

ジイン 「・・・めげませんね・・・」

アボス 「・・・あぁ、めげないな・・・」

シャヤ 「・・・流石は自称淑女さん・・・」


 一行はルーラーを先頭に奥へと向かった。

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