第79話 青の部屋 女性陣②
ルーラー『この
フロウ 「スライムの亜種?」
ルーラー『はい、消化する物によって性質が変わるのが特徴です』
シャヤ 「・・・スライムにも嗜好がある?・・・」
ルーラー『はい、ここにいるスライムはスカベンジャー・スライム・・・比較的おとなしく、しかも排泄物を消化してくれる有り難い存在です』
フロウ 「なるほど・・・では赤の部屋にいたスライムと同じということになるのか・・・」
フロウの言葉にルーラーは目をカッ!と見開いて、少し声を甲高くして言った。
ルーラー『とんでもない!あの部屋にいたのはブラッディスライム・・・人や動物の血を好む好戦的なスライムです、あの場で私達がケガをしていたら間違いなく襲われています、パッと見は似ているように見えますが、スカベンジャースライムは黄みがかった茜色でブラッディスライムは紅色・・・よく見れば一目瞭然です、さらに・・・・・・』
フンスフンスしながら様々なスライムの色合いについて語りだした・・・
~~~~~十分後~~~~~
ルーラー『・・・であるからして~~』
フロウ 「そ、そうなの・・・(ルーラーちゃんはこういう話になると饒舌になるわね)・・・よくわかったわ・・・」
リーザ (・・・いやはや彼女はスゴいな・・・)
シャヤ 「・・・でも、私達にはスライムの見分け方がわからない・・・ルーラーちゃん、また今度教えて・・・」
ルーラー『はいっ!いつでも大歓迎です!』
フロウ 「さ・・・奥にまだ何かあるやもしれないので調べましょう(ふぅ~・・・ようやく解放された・・・)」
奥は研究室かのように、動物の皮に牙や爪、果てには骨まであった。
シャヤ 「・・・様々な媒体があるけど・・・目を引くようなのはない・・・」
リーザ 『(ここにも仲間はいない・・・みんなどこへ・・・)』
シャヤ 「ルーラーちゃん、何か様子のおかしいスライムがいる・・・」
ルーラーが前方に目をやると、ブルブルと震えて身体が激しく伸びたり縮んだりしている、明らかに様子が変なスライムがいた・・・
ルーラー『!!!・・・こ、これは適応障害の症状が出ている・・・』
フロウ 「スライムが適応障害に?」
ルーラー『・・・置かれている環境への適応がうまくいかず、強いストレスにより心身と行動に悪影響を及ぼしている・・・このままだと・・・あっ!』
もがき苦しんでいたスライムは自らの
みるみるうちにスライムは溶けていき、割れた
「「『『・・・・・・・・・・・・」」』』
ルーラー『そ、そんな適応障害があっても自死行為なんて・・・』
シャヤ 「・・・それだけが原因じゃない・・・あの
残された
フロウ 「なっ、なんだこれは・・・汚染されているのか・・・?」
ルーラー『先程のヴァーミリアン・・・そして今のスライム・・・一体何が起こっているというの・・・」
シャヤ 「リーザ・・・急いだほうがいい・・・悪い予感がする・・・」
リーザ 『・・・!!(まさか仲間が・・・)・・・』
四人は慌てて
シャヤの言う悪い予感とは・・
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