第78話 青の部屋 女性陣①
フロウ、シャヤ、ルーラー、リーザの四人は奥の左の部屋の扉を開けて中に入った。
シャヤ 「む・・・さっきから魔力感知がうまくいかない・・・なぜ?・・・」
ルーラー『どうやら感知阻害がされているようですね、フロウさんの索敵はどうですか?きちんと機能していますか?』
フロウ 「私のは問題ないな、ただシャヤの魔力感知よりは範囲が狭いので注意はしておかないと・・・言った矢先か、20M程前方に人影発見だ」
ズ・・・ズ・・・ズ・・・
引きずる音が否応にも恐怖感を煽り立てる・・・目を凝らしてみれば、それは瘴気を纏い全身が朱色の人間・・・
シャヤ 「ヒッ・・・な、なに・・・あれ?・・・」
フロウ 「な、なんなのだ・・・ひ、人なのか・・・」
ルーラー『・・・あ、あれはヴァーミリアン・・・元は人間ですが瘴気を大量に浴びた為にあのような姿になっています・・・いわば有害物質の塊です、魔術に対しての
フロウ 「な、なんと・・・それでは攻撃手段が・・・」
シャヤ 「・・・いくら
シャヤの掌から火の玉が続けて発射された!
ボボボッボボッ
しかし、ヴァーミリアンには効果が薄いのか、動きが止まることなくゆっくりとこちらに向かってくる・・・
シャヤ 「くっ・・・本当に
その時、リーザが持っていた短剣をヴァーミリアンの胸目掛けて投擲をした!
リーザ 『〇△*♯$”%!!』(今だ、シャヤ!!)
シャヤ 「リーザ?・・・わ、わかった・・・
ドンッ! バリバリバリバリッ!!
『グオオオオォォォッッ!!!』
ヴァーミリアンを覆っていた瘴気の膜が
ルーラー『剥き出しになった!今です!フロウさん、弓でとどめを!』
フロウ 「委細承知・・・闘弓術・・・
弓の弦に矢を三本番えて振り絞り一気に解き放った!
矢はヴァーミリアンの喉、胸、腹に突き刺さった・・・
『ガゴッ・・・ガガガ・・・』 ドォォォン
ヴァーミリアンは倒れこむと、すぐさま身体は溶け始めていった・・・
フロウ 「・・・こうなれば哀れなものだな・・・」
ルーラー『リーザさん、貴女の機転でヴァーミリアンを倒すことが出来ました、ありがとうございます』
リーザ 『・・・〇△*+#$・・・』(そんな礼など必要ないよ・・・あぁせっかくの短剣が・・・)
シャヤ 「リーザ・・・大丈夫・・・あとでアボスからせしめるから・・・」
フロウ 「それまではこの短剣を使ってくれないか」
フロウは持っていた短剣をリーザに手渡した。
シャヤ 「・・・脅威は去った・・・奥を調べる・・・」
ルーラー『そうですね、ですが有害物質があるかもしれないので、防御膜を張りましょう、
四人は進んでいった先で様々な薬品や魔核を発見、そして赤の部屋同様にスライムが何体か蠢いていた。
フロウ 「先程といい、このスライムはなんだろうか・・・」
ルーラー『それでしたら、
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