第64話 王女は優秀
ルーラー『シタノカイノちずデスカ? ワタシまっぴんぐシテイマスヨ』
シャヤは
シャヤ 「・・・ルーラーちゃん、この紙に地図を写し出す事は出来る?」
ルーラー『ハイ!コレニデスネ、ちずいんさつ《マッププリント》!』
すると羊皮紙に地図がどんどん描き出されていく!
フロウ 「こ、これはスゴい・・・」
ジイン 「見る見る内に・・・」
ルーラー『ハイ!デキマシタ!』
ルーラーは出来上がった羊皮紙を手渡した。
アボス 「これが地下3階か・・・」
シャヤ 「・・・
フロウ 「迷宮では珍しいタイプだな、いや元は陵墓だから昔に迷宮化していても道自体は変わらないのか・・・」
アボス 「この地図で地下3階は迷わずスムーズに行けそうだ、ルーラー、助かったよ」
フロウ 「ああ、ルーラーのおかげだ、ありがとう」
ジイン 「お手柄ですね、これで各部屋も調べられる」
シャヤ 「さすがは私のルーラーちゃん~♪」
ルーラー『えへへ・・・』
ルーラーは皆から褒められて照れたのか、部屋内をフヨフヨと飛んでいる。
フロウ 「ルーラー、ここから出たらフヨフヨは控えてね」
ルーラー『ハ~イ♪』
ジイン 「ふふっ、やはりまだ女の子なんだな~」
アボス 「よーし、ではそろそろ出発するか!」
「「「『は~~~~い』」」」
ジインは
5人は細長い通路を歩いていくと、バサバサと音がした前方に目を凝らせば迷宮クロウが地べたで翼を
どうやらケガをしているのか飛べずにバタバタともがいていた。
アボス 「ん?迷宮クロウだと・・・この地下陵墓にはクロウはいないはずだが???」
ルーラー『あぼすサン、アノくろうデスガ、タスケテクレトイッテイマスヨ』
シャヤ 「ルーラーちゃん、クロウの言葉がわかるの?」
アボス 「俺にはカァカァとしか聞こえないが・・・ルーラーには魔物言語でわかるのか」
ジイン 「フロウさん、クロウを鑑定してもらえますか?」
フロウ 「わ、わかった・・・
ジイン 「毒か・・・まずは
ジインの聖術により、クロウの翼は見る見る内に綺麗に治っていく・・・やがてクロウはゆっくりと翼を羽ばたきジインの肩に乗った。
ジイン 「おっと、まだ無理しちゃダメだよ」
肩に乗ったクロウを
クロウ 『カァ~カァー』
ルーラー『ジイン、くろうガタスケテクレテありがとうッテイッテマスヨ』
アボス 「ほぅ~律儀なヤツだな」
クロウ 『カァカァーカァ~』
ルーラー『ン?フムフム~みなさん、くろうガツレテイッテホシイトイッテマスガ・・・ドウシマス?』
フロウ 「ここで置いていくのも気が引けるな・・・私は構わないが・・・」
ジイン 「ケガの具合も気になるので僕も賛成です」
アボス 「いいんじゃないか、ここを出たら
シャヤ 「・・・異議なし・・・よろしく、クロウ?・・・名前あるの?・・・」
ルーラー『ナマエハナイッテ』
アボス 「そうなのか、だが名付ける前に、まずは従魔契約を結ばないとな」
フロウ 「従魔契約をするならジインだろうね、
ジイン 「僕でいいんでしょうか」
シャヤ 「・・・ルーラーちゃん、クロウに聞いてもらえる?・・・」
クロウ 『カァ~カァカァ、カァ~』
フロウ 「う~ん、私にはやっぱりわからないな・・・」
ルーラー『くろうハじいんノじゅうまニナルッテイッテマス、なまえモツケテッテ』
ジイン 「ところで従魔契約はどうやってするんですか?」
アボス 「えっ、こういうのはお互いが合意したら契約は交わされて完了ではないのか?」
シャヤ 「私もそう思っていたけど・・・」
フロウ 「私に聞かないでくれ・・・」
ルーラー『・・・みなさんモシカシテ・・・じゅうまけいやくヲゴゾンジナイノデスカ?』
アボス 「む・・・面目無い・・・」
フロウ 「・・・返す言葉もない・・・」
シャヤ 「ルーラーちゃんは知ってるの?」
ルーラー『モチのロンです!じいんノソノうでわガばいたいニナリマス、うでわヲくろうノくびニカケテまりょくヲナガシテクダサイ』
ジインは言われた通りにクロウの首に腕輪を掛け、魔力を流すと、クロウの身体が輝き始めた!
アボス 「うおっ!こ、これは・・・」
フロウ 「クロウの身体が光に包まれていく・・・」
シャヤ 「・・・ま、まぶしい・・・」
カッ!! パアァァァァァ!!!
ルーラー『コノひかりガ、オサマレバじゅうまけいやくハしゅうりょうデス』
やがて、光は収まっていき、クロウの姿が見えてきた。
アボス 「なっっ!!なんだと!?」
フロウ 「えぇっっ!!どういうことなの?」
シャヤ 「ク、クロウが・・・」
ジイン 「し、白い身体に・・・」
なんと、黒い身体のクロウが白くなった!?
これは一体、どういうことなのか???
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