第63話 邪神の教徒と大司教
話はキーレに到着した日の夜まで
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フィアー「皆さん、少しだけ良いかな?」
ジイン 「これはフィアー様、いかがなされました?」
フィアー「うむ、実はグレゴイシス大司教は、邪神の教徒と繋がりがあるらしい」
ジイン 「なんですって・・・王都の大司教が・・・」
フィアー「そして、大司教はその教徒達をこの地下陵墓に集めているのだ」
フロウ 「お、お待ちください、フィアー様、地下陵墓には守備隊がいるのではないのですか?」
シャヤ 「・・・邪神の教徒が一体どうやって?・・・」
暫し、腕を組んで考えていたアボスが、
「・・・そうか、式典を利用したのか・・・」
フィアー「その通り・・・まず式典の下準備という名目で教徒を前線基地に向かわせ、そこで
ジイン 「確かに、もっともな理由ですね・・・その後に大司教が「封魔の水晶」を摩り替えて盗み、地下陵墓に行ったと・・・」
フロウ 「摩り替え・・・そうか、偽物の水晶で時間稼ぎをしていたのか・・・」
シャヤ 「・・・教会の大司教という立場を利用しての巧妙な手口・・・」
アボス 「下層では邪神の教徒との戦闘もあるかもしれんな・・・出来る限りは避けたいが・・・」
フィアー「邪神の教徒達は下層で何か良からぬ事を企んでいるやもしれぬ、十分に注意してほしい・・・」
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再び、次元家屋内
ジイン 「フィアー司祭の懸念通り、邪教徒達は下層に集まっているようです」
アボス 「そうだな・・・信じたくはないが、巡礼服を着ていたのならばそういう事だろう・・・」
フロウ 「悪い予感しかしない・・・聞けば先に下りた守備隊は誰一人帰って来ていないそうだ・・・おそらく、捕まっているか・・・もう既に・・・」
シャヤ 「・・・キーレの冒険者も行方不明と聞いた・・・」
アボス 「国が掲げた大司教の捕縛と王家の秘宝奪還で莫大な報奨金(金貨1000枚)と叙勲に釣られた連中共か」
ジイン 「国としては、直接痛手のない冒険者をキーレ守備隊の露払いにと考えていたのでしょう」
フロウ 「だが、その先導に邪神教側が潜り込ませた冒険者が居れば非常に不味いことになるが・・・」
アボス 「裏切りや奇襲に挟撃で全滅必至・・・誰も帰ってこない訳だ・・・」
シャヤ 「・・・一刻も早く最下層に辿り着きたいけど、その為には各階の
ルーラー『シタノカイノちずデスカ? ワタシまっぴんぐシテイマスヨ』
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