第35話 ギルドにて~そして~

 話を終え俺達はギルドマスター室を出た。

フロウ「それにしても、ミス・カルツオーネとは・・・えらい大物の名前が出てきたものだな」 

アボス「うむ、まさか牛馬亭ぎゅうばていに宿泊していたとは・・・」

シャヤ「ジイン・・・グッジョブ・・・」

ジイン「僕は買い物をしただけなんですが・・・棚から牡丹餅ぼたもちですよ」

フロウ「タナカラボタモチ?」

シャヤ「・・・国言葉、説明カモン・・・」

ジイン「確か棚から牡丹餅ぼたもちが落っこちて口の中に入る事で思いがけない幸運を手にするって意味で、タナボタと略します」

アボス「なるほど・・・だが、運も実力の内だ、たとえ何だタナボタ・・・であろうがチャンスを掴んだのはジインだ」

フロウ「その通りだ、そのチャンスをギルドマスターとレイテさんが広げてくれたが全ての始まりはジイン、そなただ」

シャヤ「そう・・・ジインは強運の持ち主・・・」

ジイン「そう言っていただけると・・・なにかむず痒いですね・・・えへへ」

アボス「さぁ、今日はもう帰って風呂と食事に行こうか」

「「「さんせ~い」」」

 今日は色々な事があったが「終わりよければ全て良し」だ

4人は様々な思いを胸にギルドを後にした。

 

翌日、各々は休日を有意義に過ごして鋭気を養い、翌々日、第一階層残りの長道探索を終えた。

アボス「迷宮の善意が長道で来るとはな・・・」

ジイン「まさか魔物と交渉するとは思いませんでしたよ」

フロウ「シャヤが意外な才能を発揮したな」  

シャヤ「・・・身振り手振りでなんとかなった・・・」

アボス「物々交換で済むのは有り難かったな、戦うだけが手段ではないのか・・・」

ジイン「毎回、上手くいくとは限りませんが、選択肢の一つでもありますね」

フロウ「それに宝箱が2つも見つかったのも驚きだ・・・

中身も指輪、首飾りにお金・・・ふふふ、財布が潤うな」

シャヤ「・・・ジインの採掘も凄かった・・・」

アボス「もはやジインの鶴嘴捌きは驚嘆に値するな・・・」

フロウ「掘ったら鉱石、掘ったら鉱石だからな、なにをどうやったらあそこまで採掘できるのだ?」

ジイン「僕は普通に採掘してるだけですけどね」

シャヤ「・・・ホッターマン ジイン・・・ぷぷっ」

フロウ「ホ、ホッターマン・・・ぷっ、くくっ」

アボス「・・・あ~あ、見事に弄られてるな・・・」


採掘、採集品

鉄鉱石

銅鉱石

錫鉱石

銀鉱石

イレイザ草

ヒールハーブ

迷宮キノコ

スティレット(譲受)

耐幻の首飾り

錆びた銀の指輪

古の銅貨

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