第32話 ギルドにて②

ベリル「してレイテよ、なぜミス・カルツオーネがこの町にいるとわかったのだ?」

レイテ「なぁに簡単なことだよ、牛馬亭ぎゅうばていに湯治客として宿泊していたのさ」

ベリル「・・・・・・」

レイテ「ん?どうかしたのかい?」

ベリル「・・・アホか!お前は!さっきまでのくだりはなんじゃたんじゃ!」

レイテ「まあ、落ち着きたまえ、怒ると血圧が上がるぞ」

ベリル「はぁ・・・まぁ、良いわ・・・で続きは?」

レイテ「ミス・カルツオーネは夫婦で宿泊、旦那様が奥様の製品を街商広場の露店で販売していたようだね」

ベリル「・・・ちなみにいくらだった?」 

レイテ「アボス君達の帽子かい?1つ500モルだよ」

ベリル「・・・信じれんな・・・」

レイテ「ちなみにシャヤさんのだけ素材が違うからね」

ベリル「素材が違う?」

 レイテはニコッと笑ってから

レイテ「そう迷宮反物、ベリルも持っているよね?」

 その時、ドアがノックされた。

 コンコン

ベリル「はい、どうぞ」

職員「失礼します」

ベリル「どうした?」

職員「ギルドマスター、来客中の所、申し訳ございません、これを・・・」

ベリル「む、これはジェイクの探索者カードではないか、見つかったのか?」

職員「はい、すでに迷宮に取り込まれ魔物化していたようです」

ベリル「このカードがあるという事はが倒されたか、どこのパーティーだ?」

職員「はい、ゼロ・カルテットの方々です」

ベリル「まぁ、アボス達なら当然だろう」(よしっ!)

レイテ「ベリル・・・嬉しさが隠せていないよ・・・」

ベリル「当然じゃ、これが喜ばずにいられるか!おい早速4人を呼んでまいれ」

職員「は、はい、只今!」

~再びギルド受付~

ジイン「アボスさん、この後はどうしますか?」

シャヤ「・・・お風呂?、食事?・・・それとも、わ・た・し?」

フロウ「こらっ!シャヤ!・・・全く・・・どこでそんな事覚えてきたんだ・・・」

ジイン「そうだな・・・まずはお風呂にしようかな・・・それから・・・」

フロウ「ジインも乗っからないの!」

「「てへぺろ」」

 (よしよし、冗談を言える様なら大丈夫だ)

アボス「さて、そろそろ行くか」

 (あまり長居すると・・・)

職員「アボス様、お待ちください、ギルドマスターがお呼びでございます」

 (・・・ほら、やっぱりな・・・)

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