第31話 ギルドにて

「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」

やはり空気が重い・・・清拭クリーニングで体はスッキリとはしたが心は中々スッキリとはいかん、無理もない、明日は我が身かもしれん、だがこのままでは良くない、流れを変えるか・・・

アボス「皆、聞いてくれ、明日は残りの長道を探索予定だったが変更して休みにしたいのだがどうだろう?」

ジイン「いいですね、賛成です」

フロウ「私とシャヤも賛成だ、温泉に行くとするか」

シャヤ「・・・温泉、入り浸り・・・」

アボス「では明日は休み、この後はギルドに行って報告と換金をしよう」


~~迷宮探索ギルド~~

ジイン「よし、換金は済んだと・・・」

シャヤ「・・・報告はアボス達が行ってる・・・」


「はい、ご報告を承りました、こちらのカードは拝領致します、ありがとうございました」

アボス「ふぅ・・・もっと色々聞かれるかと思ったがそうでもなかったな」

フロウ「度々、こうした事があるんだろうな・・・」

アボス「まぁ、またお呼びが掛かるだろうな」

フロウ「?・・・」 

アボス「ギルドマスターなら、これだ!とばかりに呼びつけて、根掘り葉掘り聞き出すさ」

フロウ「フッ・・・あの人ならやりかねないな」

 

~~ギルドマスター室~~

ベリル「ぶえっくしょい!!!、誰ぞ儂の噂でもしておるのか? ズズッ」

レイテ「ベリル、くしゃみをする時は口元を隠してしなさい、エチケットだよ」

ベリル「うぅ・・・すまんすまん、それでレイテよ、何の用だったかな?」

レイテ「うむ、先日だがアボス君達のパーティーが来た時に4人とも同じデザインの帽子を被っていたんだ」

ベリル「ふむふむ、それで?」

レイテ「その中に一つだけ魔力を帯びたのがあったのだが」

ベリル「魔力を?」

レイテ「あぁ、私もそこまでは良かったが購入した店を聞いて驚いたよ、街商広場の露店商からと言ったんだ」

ベリル「ほぅ・・・それは面白いのぅ」

レイテ「だろう?、気になって調べたら、なんと!」

ベリル「うん!」

レイテ「なんと!」

ベリル「おう!」

レイテ「なんと!」

ベリル「はよ言え!」


レイテ「あのミス・カルツオーネの製品なんだよ!」

ベリル「何!国内屈指の縫製師と名高いミス・カルツオーネだと、しかし彼女の製品が露店商で売っているはずがない、まさか・・・バッタ物?」

レイテ「私も紛い物と疑ったが・・・なんと!」

ベリル「もうええわ!」

レイテ「まごうことなき本物だった・・・ん?何故なぜかって・・・簡単ことさ、ミス・カルツオーネは、この町にいるからだよ」

ベリル「!?な、なんだとぉぉぉぉ!!」

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