第30話 短道探索②
フロウ「むっ、扉の前に人影らしきものが・・・」
ジイン「気をつけてください、この迷宮では他の探索者と出会うことは先ずありません、おそらく魔物化していると・・・」
シャヤ「・・・同じ轍は踏まない・・・」
アボス「迷宮に取り込まれた元探索者か・・・どれ程のモノか見定めてやるか、そらっ!」
アボスは鉄の短剣を投擲した!元探索者の胸に突き刺さったが怯まずにこちらに向かってきた・・・
「オォォォォォォォ!!」
アボス「・・・やはりな、もう人ではないのだな・・・では万物共通の弱点を狙わせてもらう、フロウ」
フロウ「心得た、喰らうがいい、二連射!」
ヒュン!ヒュン! ドッ!ドッ!
「グォォォォォォォ!!!!!」
アボス「それは目だ」
フロウの矢が元探索者の両目に突き立てられた!
ジイン「そして機動力を奪います、
ジインの槍が両足を切り裂いた!
「ガァァァァァァ!!」
シャヤ「・・・お次は魔玉弾・・・」
ドォォォォン!!元探索者は吹き飛んだ!!
アボス「これで終わりだ」
「カッ・・・」
アボスは首を一突きして、元探索者を倒した。
ジイン「アボスさん、これが落ちていました・・・」
それは探索者カードだった・・・
アボス「・・・名前はジェイク・・・顔は知らぬが確か探索者ギルドで酔いどれジェイクと呼ばれていた男だな」
フロウ「なんだ、その妙な呼び名は?」
ジイン「常に酒場に入り浸っている素行の悪い男がいると聞いたことがあります」
シャヤ「・・・そんな男がなぜ迷宮に?・・・」
アボス「金が無くなって迷宮で一稼ぎしようとしたか、はたまたうまい話にでも釣られたか・・・今となってはわからんな」
ジイン「死人に口なし・・・」
フロウ「真相は闇の中か・・・」
シャヤ「・・・それはどうする・・・」
アボス「探索者カードか・・・捜索願いが出ているかもしれんな、ギルドに渡すか・・・」
ジイン「帰る前に皆さんに
フロウ「済まない、ふぅスッキリした」
シャヤ「・・・サッパリ爽やか・・・」
アボス「ジイン、ありがとう、さぁ、帰るとするか」
然したる怪我もなく無事に迷宮を出れたが、顔見知りの探索者だったらと思うと少し後味の悪い探索だった・・・
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