第16話 休日 ~アボス~②

俺は街を暫く散策した後、広場のベンチで思いに耽っていた。

それにしても怒涛の3日間だったな・・・

だが充実した3日間でもあった・・・

初めての迷宮探索、戦闘、宝箱、採掘、採集・・・

矢継ぎ早の出来事だったな・・・


そうだ、宝箱から武器と防具を手に入れたな、短剣と盾は錆びているが鍛冶屋に持っていけば錆びを落としてくれるだろう、汚れたローブは・・・一度洗濯してみるか。

鍛冶屋ならクラリーさんの所だな、あそこは質の良い武器と防具が揃っている。

依頼で下働きをした事もあったし、挨拶がてらに行ってみるか・・・


~~クラリーの鍛冶屋~~

クラリー「いらっしゃい・・・ん?おぉアボスじゃねーか」

アボス「ご無沙汰しております、クラリーさん」

クラリー「どうしたんだ?下働きの依頼は出してないが・・・もしかして客として来てくれたのか?」

アボス「はい・・・実はこの短剣と盾の錆び落としをお願いしたくて・・・」

クラリー「ほう・・・どれ見せてみな・・・成程・・・だが研ぎは高いぞ、新しい短剣を買った方が安く済むがいいのか?」

アボス「はい・・・迷宮の初物ラビリンスファーストなので・・・」

クラリー「そうか・・・アボス、この後は予定はあるか?」

アボス「?いえ、特にはありませんが・・・」

クラリー「ならば、ここで自分でやってみるか?」

アボス「えっ・・・私が・・・良いのですか?」

クラリー「あぁ、依頼で来てくれた時のお前さんの働きぶりが気に入ってな、どうだ?勿論、手解きはするが、まぁこの短剣と小盾なら2~3時間位だな」

アボス「願っても無い事・・・是非、ご教授を」


~~~錆び落とし完了!~~~


鉄の短剣と小盾に生まれ変わった!

アボスは錆び落としの技術を覚えた。


アボスの休日1日目終了

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