第14話 中道探索

 俺達は初めての、フロウとシャヤにはリベンジの中道探索だ。

罠は前日同様に看破のランタンを使い、フロウには索敵で出来るだけ魔物と会わないようにしつつ不意打ちに備えて貰う、あくまでも探索が目的だ、戦闘狂バトルジャンキーではないので逃走ももちろん有り、命あっての物種だ。


隊形は殿しんがりだったジインを前衛、得物はメイスから槍に持ち替え、フロウは弓、シャヤは魔術とスリングによる牽制の二段構え、俺は短剣と投げナイフの遊撃スタイルで行く、これだと牽制しつつ逃走できるからな。


アボス「では中道の探索に行くぞ」

ジイン「扉を開けますね」


~中道~

シャヤ「・・・中庸・・・」

フロウ「ふぅ・・・いきなり悪意ではなくて助かった・・・」


~探索中~

フロウ「むっ、魔物の気配が・・・来るぞ!毒蜘蛛3体だ!」

シャヤ「・・・先制する・・・魔玉弾・・・」

おぉ詠唱が早い!ドォォォォン!!!

毒蜘蛛を吹き飛ばした!あと2体!


ジインの槍とフロウの弓でもう1体も倒した。

あと1体も既に投げナイフとシャヤのスリングで手傷を負わせている、これでトドメだ!

俺は短剣を毒蜘蛛の眉間に突き刺した。

3体の蜘蛛は魔核になった・・・


フロウ「こ、こんなにあっさりと終わるとは・・・」

シャヤ「・・・連携も良かった・・・」

ジイン「そうですね、この槍も取り回しがいいです」

アボス「通常の長槍ロングスピアより短くしてあるからな、さしずめ中槍ミドルスピアといった所か、威力は落ちるが扱いやすい」


~探索中~


シャヤ「・・・?これは鉱石?・・・」

ジイン「おっ、シャヤ、それは鉄鉱石だね、どうやら採掘ポイントみたいだ」

フロウ「魔物の気配もない・・・鶴嘴があれば採掘できるが・・・」

アボス「収納ストレージから鶴嘴っと・・・ジイン、そらよっ」

ジイン「・・・何でも出てきますね・・・」

アボス「そうか?あらかじめ用意していただけだ、さあ採掘をしようか、フロウは引き続き索敵を頼むぞ」

フロウ「任された」

シャヤ「・・・採れた鉱石を入れるバケツはある?・・・集める・・・」

アボス「おっ、それでは頼もうか、バケツ、バケツとあったあった」

ジイン「よし、始めましょうか」


カーンカーンカーン

~30分後~

アボス「ふぅ、鉄に銅、錫か・・・・こんなものかな、ジインはどうだ?」


ジイン「鉄鉱石に銅鉱石ですかね・・・これはなんだろう?」

シャヤ「・・・銀鉱石・・・珍しい・・・」

アボス「ほう、銀とはな、ジインは採掘が上手なんだな」

ジイン「いや、それほどでも・・・たまたまですよ」


その後は戦闘をこなしつつ、資源採集に勤しんだ。


フロウ「出口か・・・思いの外、早かったな・・・魔物も赤と緑のゴブリンに毒蜘蛛、ラット、クロウ・・・そういえば宝箱はなかったか」

シャヤ「・・・鉱石は沢山、採れた・・・」

ジイン「アボスさん、他の中道扉も探索しますか?」

アボス「うむ、そうだな、皆は行けるか?」

フロウ「大丈夫だ、問題ない」

シャヤ「・・・私も大丈夫・・・」


もう1つある中道も探索を行い、様々な資源や鉱石が手に入った。


アボス「うむ、今日はここまでにするか」

ジイン「そうですね、良い頃合いかと」

フロウ「帰ったら先ずは温泉に行きたいな、少し疲れたよ」

シャヤ「・・・賛成・・・それから食事・・・」


鉄鉱石、銅鉱石、錫鉱石、銀鉱石

魔核(極小)、(小)

錆びた鉄の小盾、薄汚れたクロースローブ

ヒールハーブ、イレイザ草、???石

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