Mission 3:敵の幹部の命(タマ)を獲ろう(3)
さかのぼること数時間、迷路は新宿からちょいと、離れた場所の公園で、とある男と会っていた。
「柿崎賢者の命獲れや」
迷路を電話で呼び出した、30近いその男、【勇者会】と抗争してる、【魔王組】の構成員、その名もヤバげな
ベンチの前で立ち尽くす、直立不動の迷路に向けて、王牙は脇に置いといた、紙袋に視線を移す。
その辺の店でパンでも買えば、バゲットを入れてくれそうな、どこにでもある普通の袋。それを迷路の方に向け、「ほれ」と無造作に投げ渡す。
特に何にも考えず、袋を受け取った迷路は、想定外の重さに驚き、思わず落としそうになる。
「落とすなよ、暴発するぞ」
いきなり言われてさらに動揺、何度も持つ手を滑らせて、ギリギリどうにかキャッチする。
重さと王牙の発言と、受け止めた時の金属音で、中に何が入ってるか、いくら鈍感な鈍感な迷路でも、だいたい察するというもの。そっと除けば案の定、中に入っていた拳銃。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます