第15話

皆ポカンとしている、事態が飲み込めないのだ、マロが嘘をつくはずがないし、なにかの故障か?そんなヤワなマシンでないはずだ、「マロ、どういうことだ?」しばらくしてマロの声が答えた「今この船は誰かに制御されています、正体は不明です、記憶バンクも全てスキャンされました、しかし私は機能しています」手塚は何となく合点がいった「どなたかしらぬが、この星とはどういう意味なんだ」若造の声が答えた「この星の設備です、そちらのマロと似たようなものです、それに手塚さんも、治さんも何度もここに来たことを覚えています、当時はあなた方種族がどんな系統なのか把握できませんでした」夢子だけがその目が輝き出した、続けて手塚が問うた「マロ聞いているか?」「勿論です、私は何もしていません船の機能が勝手に動いています」「それでどうした、その星の方」若造が答えた「到着したとき銀さんが持病の方を治療されましたね、その時のDATAを検討分析しました、結果分かりました、あなた方は私の創造主の同朋です、サンダースから命じられています同朋が来たら協力しろと」

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