第6話

「その謎を解明しに訓練を度々サボり3号星に行っのだな、そしてエリートコースを棒に振った、平時なら面白話で終わりだか、又この非常時にそこに行きたいのは何故なんだ」

普通の若造が云うなら、ただの与太話ですますが、手塚かの話に嘘はなさそうだった。

「連邦が解体され、連合はどんな風に支配するとキャプテンは考えますか」手塚は皆を見回して続けた「先ず、軍備の徹底廃棄、これにはワープ回路を含まれるでしょう、宇宙船の製作も、亜空間通信も破壊され我々は地球一つに押し込まれ、皆殺しは免れるも地球だけでは350億の人類の生存は不可能です、内乱が起き殺し合いが始まり、やがて自滅するでしょう」「それは悲観論すぎるだろう、そこまでやると通信にはないじゃないか」五郎が言った「確かに悲観論かもしれない、でも私が連合ならそうする、手を汚さず自滅を促すわ、負けた以上文句なしよ、通信にないのは、もし言えば皆逃げ出して大変手間が掛かるからよ、勝者は常に前言を翻す、

最悪の事態に備えるのはアカデミーの宇宙におけるイロハと習ったでしょう」

夢子はさすが聡明だ、といっても解決策を示すには至らない「それで手塚、どうしようというんだ」ワープから抜け出るのに後1時間しかない、苛立ちを隠さずキャプテンは促した

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