第5話

毎日くだらない訓練ばかり続いていた、ある日、私と治はペアになり短距離ワープを繰り返す模擬戦闘を行っていた、その星はエピテ3号星だった、コアも冷え大気もない死んだ惑星で変わった点は表面を何かが溶融したような物質で覆われていたことだった、こんな辺境の小さな惑星の起源など誰にも見向きもされなかった。

治に追われ私は必死で惑星表面を飛んだ、起伏は激しい、治を照準を合わせられないようだ、機のセンサーが前方に垂直の壁があることを知らせている、しかし壁は見えない、故障か?壁があるとしたところで機は自動て急停止した、治も隣に停止した。

「壁はないんだが?」私は困惑して治にレーザー連絡した、通常の通信では記録され報告されてしまう、治もレーザーで返してきた「俺のセンサーにも壁になってる、2台同時に同じ故障はありえない」2機は恐る恐る壁とされる空間に侵入した、なんらかの電磁的バリアーでもない未知の現象である、中はライトに照らされる限り空間がある、広い上下500m奥行はおそらく3000mはある、驚くべきは左手の壁に大きな開口部がありこの惑星系の赤色矮星が観察できた。

「こんな洞窟と開口部は機のセンサーには記録されていない」戸惑った治は言った「そうだな開口部と壁の入口はなにか違う仕組みのようだ」洞窟内部は惑星表面と同じく何かが溶融したようだった

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