第5話ブリュヴェール、酔っぱらう
今夜はブリュヴェールと缶ビールをしこたま飲んだ。
僕はほろ酔いだが、ブリュが強かに酔っぱらう。喋るセリフが酔っぱらいのセリフ。
僕が以前、「1日10回は、僕の事をカッコいいと言いなさい」と、冗談で言ったのを思いだし、
「トーちゃん、カッコいい」と言う。僕が、
「バカにしてんのか?」と言うと
「本気だよ」と言う。笑いながら。
僕の下の名前は、「と」で始まるので、「トーちゃん」と、ブリュは酔っぱらうとそう呼ぶのだ。
素面のときは、「先生」なのだが。
ザサンカとツバキの決定的な違いについて、講義したが、皆さんはお分かりだろうか?
その違いについて、ブリュに説明したが、聞いてない!
オイオイ、まだブリュは酔ってるぞ。
この人、酔っ払うと面白い。僕は、家で飲む前に、コンビニで缶ビールを2本飲んだのだが、まだ余裕があるが、年寄りのブリュは立て板に水の如くよく喋る。
この言葉の対義語は、横板に餅だ。
よし、面白いからブリュをいじめてみようか?
ブリュの顔のシミがやけに気になる。おでこが、日焼けしているのだ。
ま、ブリュは意味なく「カッコいい」と言っているが、酔っぱらいに、 「どうして?」とは言わない。
今夜は、旨い酒になった。
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